アトレティコ・デ・マドリードのディエゴ・シメオネ監督が、同クラブ退団を希望しているFWジョアン・フェリックスについて語った。
今夏にアトレティコを離れることを望んでいるJ・フェリックス。シメオネ監督のもとでは自身の真価を発揮し切れないとの考えから移籍を決断したともされるが、指揮官本人はどのように受け止めているのだろうか。
シメオネ監督はスペイン『マルカ』とのインタビューで、ポルトガル代表FWについて次のように語った。
「ジョアンが私たちにもたらしているもの、もしくはもたらしたものは目に見えている。彼が何かを出し惜しみしていたとは思っていない。私にしても、彼から何か引き出すためにできる限りをするよう努めた。彼はさらなる何かを求めているのかもしれないが……彼とその代理人、クラブが決断を下すはずだ」
「今夏、ジョアンと彼が置かれている状況について話をしたか? ノーだ」
また、J・フェリックスが選手として大成するために欠けていることを問われると、こう返答している。
「選手が飛躍を遂げる年齢は異なるはずだ。24歳でブレイクする若者もいれば、22、26歳でそうなることもあり、彼ら一人ひとりが自分だけの成熟のときを見出していく。今、私が話しているのはジョアンやバリオスのことであり、もっと若い選手たちのことでもある。彼らはそれぞれの時間を有している」
「ジョアンは素晴らしいフットボーラーさ。多くの選手たちが希求する沢山のツールを、彼はすでに手にしているんだよ」
では、J・フェリックスがバルセロナ移籍願望を口にしたことについては、どう感じたのだろうか。
「いつも言っている通りだ。その理由を知る最善の方法は、彼が話すことにほかならない。理由を知るのは彼なんだ」
そしてシメオネ監督は、もしJ・フェリックスが今季アトレティコに残るとして問題になり得るかを質問され、こう返した。
「私が望むのは勝つことだ。この目標を達成できるならば誰がいたっていいさ」
アルゼンチン人指揮官はその一方で、アトレティコの選手は苦しむことを経験してこそアトレティコの選手たり得る、との自論も述べている。
「スタメンを張る選手たちは自分が世界の王だと自惚れるが、その後11人から外れると移籍を望み、監督から使われも話しかけられもしない場所に身を置くことになる。だが毎日、自分の息子と話すわけにはいかない。間違いを正したり、努力すべき道筋を教えたりすることはあっても、成長のためには放っておかなくてはいけないんだ」
「選手たちは努力をしなくてはならない。居場所を勝ち取らなければならない。苦しんで、そしてその後に喜びを噛み締めなくてはならない。彼らはそうすることで、やっとアトレティコが何かを理解することになるんだよ」
「それが私たちの関わり方だ。選手たちはそこからアトレティコの意味を、なぜこれほど長い間、このクラブがうまくいっているのかを知ることになる。私たちが選手たちとの関わり合い方を変えたことはない」
関連記事
● バルセロナ、ネイマール獲得はなしか…チャビが反対し続けている模様| ラ・リーガ
DAZNについて
DAZNなら好きなスポーツをいつでも、どこでもライブ中継&見逃し配信!今すぐ下の記事をチェックしよう。