バルセロナMFマルク・カサド(21)が、4-0で勝利した先のレアル・マドリードとのクラシコを、フットボール選手としての最高の思い出に挙げている。
今季、バルセロナのトップチームでブレイクを果たしたカサド。敵地サンティアゴ・ベルナベウでのクラシコでは、攻守のバランス取りはもちろんのこと、FWロベルト・レヴァンドフスキのゴールを卓越したスルーパスでお膳立てするなど活躍を見せた。
現在スペイン代表の合宿に取り組んでいるカサドは、同国『カデナ・コペ』とのインタビューに応じ、そのクラシコについて次のように振り返っている。
「自分の人生の中で、フットボールのピッチに立って最も幸せな日だった。何としてでも勝利を求めた試合で、快適にプレーすることができたね。バルセロナに戻ったとき、両親とハグを交わした。彼らからは試合中ずっと泣いていたと言われたんだ」
「別に僕はアンチマドリディスタではない。ただのクレなだけだ。ラ・リーガで優勝したいけど、別にレアル・マドリードを注視することなく、自分たちのことだけに集中して勝利を重ねていかなければならない」
13歳からバルセロナの下部組織でプレーし、ついにトップチームで居場所をつかんだカサド。チャビ・エルナンデス前監督のもとでは、失望も経験したようだ。
「チャビのもとでは4試合でプレーした。昨季は辛い状況で、Bチームでもあまりプレーできなかったんだ。だけど、その経験が大きな助けになったと思っている。チャビは最初こそ(自分を起用すると)言っていたたのに、そこまででもなかったね」
ハンジ・フリック現監督には、どんな印象を抱いているのだろうか。
「彼はチームを見事に管理している。プレーしている選手たちもしていない選手たちも、全員モチベーションがあるんだ。僕は練習には遅刻していないよ。怖いからね(笑)」
カサドの活躍はバルセロナOBにもインパクトを与えており、インテル・マイアミMFセルヒオ・ブスケツは「彼には驚いた。そのプレーはスペクタクルだ」と話していた。カサド本人は、この言葉に大きな感動を覚えたようだ。
「ブスケツは僕が一番注目して見ていた選手だ。彼の言葉を本当にうれしく思うよ」