バルセロナは16日、ブラジル出身の元ポルトガル代表MFデコ氏（45）が、クラブのスポーツディレクターに正式に就任したことを発表した。
これまでFWハフィーニャなどの代理人を務めてきたデコ氏は、今夏よりバルセロナでのスポーツディレクター業をスタートさせていたが、ここ最近に代理人事務所を閉鎖して同職に正式就任することになった。契約期間は3年となっている。
バルセロナはクラブのスポーツ部門をデコ氏を中心として再編する考え。つまり補強などのスポーツ面に関する権利を同氏に集中させる方針だ。
デコ氏はブラジルのサンパウロで生まれて、その後ポルトガルに帰化した。現役時代、バルセロナではジョアン・ラポルタ会長の第一次政権にあたる2004年から2008年までプレーし、161試合に出場して20得点を記録ラ・リーガを2回、チャンピオンズリーグを1回制するなど活躍している。バルセロナのトップチームを率いるチャビ・エルナンデス監督、Bチームのラファ・マルケス監督は同クラブの元チームメートとなる。
その一方でバルセロナは、これまで補強政策などの中心人物を務めてきた、フットボールディレクターのマテウ・アレマニー氏が退団することになるようだ。
スペイン『ムンド・デポルティボ』によると、ラポルタ会長の第二次政権スタート時から同クラブで働いてきたアレマニー氏は、14日に同会長及びスポーツ部門の副会長ラファ・ジュステ氏と話し合いの場を持ち、今夏の市場が終了するタイミングでクラブを離れる考えを伝えたという。
なおアレマニー氏は昨季終盤にバルセロナを離れることを決断し、アストン・ヴィラ加入が秒読み段階となっていたが、最終的にアストン・ヴィラとの交渉が破談に終わりバルセロナにとどまっていた（アストン・ヴィラは今夏モンチ氏はスポーツディレクターとして迎えている）。しかし今回の退団について、もう撤回はないとみられている。
アレマニー氏には、トッテナム入団の可能性があるようだ。
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