バルセロナは9月1日、アトレティコ・デ・マドリードのポルトガル代表FWジョアン・フェリックス(23)をレンタルで獲得したことを発表した。
ディエゴ・シメオネ監督との確執から、今夏でのアトレティコ退団を決意したJ・フェリックス。選手本人は「バルセロナでプレーすることが子供の頃からの夢だった」との願望を明らかにしていたが、その夢が叶うことになった。
アトレティコとバルセロナは1日、J・フェリックスの移籍交渉に関して合意。現地時間1日午前のアトレティコの練習を「個人的な事情」で欠席したJ・フェリックスは、同日午後にプライベートジェットでバルセロナ入りして夢のクラブと契約を結んだ。レンタル期間は1年で、買い取りオプションは付いていない。
バルセロナは自クラブの子会社バルサ・ビジョンの一部権利を買い取った、 フォンド・リベロからの2000万ユーロの支払いを待っていたものの遅延して届かず。しかしながらジョアン・ラポルタ会長が自身の個人資産によって1500万ユーロを保証したことで、レンタル料の支払いやラ・リーガのサラリーキャップの調整など、J・フェリックスを獲得する用意を整えた。また同オペレーションはラポルタ会長とJ・フェリックスの代理人ジョルジュ・メンデス氏が中心となって進められたとみられ、チャビ・エルナンデス監督は当初、同選手の獲得に否定的であったとされる。
ジョアン・フェリックスは2019年夏、移籍金1億2700万ユーロでベンフィカからアトレティコに加入。世界トップクラスの選手になり得ると評されるその飛び抜けた才能によって、アトレティコでも大きな期待を背負いながらプレーしたが、シメオネ監督のもとではエースとして扱われ始めたと思っても再びベンチスタートになるということを繰り返し、両者の関係は悪化していった。
J・フェリックスは昨季前半戦で、自身のキャリアが停滞し続ける状況に見切りをつけてアトレティコ退団を希望し、後半戦はレンタルによってチェルシーでプレー。チェルシーではマウリシオ・ポチェッティーノ新監督の意向で今季戦力に加えられずアトレティコに出戻ったが、今度はバルセロナで自身の真価を発揮できるかどうか勝負のシーズンに臨むことになった。
ちなみにシメオネ監督はJ・フェリックスについて、今夏にも「選手が飛躍を遂げる年齢は異なる。ジョアンは素晴らしいフットボーラーだ。多くの選手が希求するいくつもの素質と能力を、彼はすでに手にしているんだ」と語るなど、選手としての力量については評価し続けていた。
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