バルセロナでジョアン・ラポルタ会長の相談役を務めるエンリク・マシップ氏が、アトレティコ・デ・マドリードFWジョアン・フェリックスの獲得オペレーションについて語った。
バルセロナは今夏、「子供の頃からあそこでプレーすることが夢だった」と自クラブへの愛を公言したJ・フェリックスをレンタル移籍によって獲得。レンタル移籍した選手の年俸はレンタル先のクラブが負担するのが普通だが、『Esport3』とのインタビューに応じたマシップ氏によれば、J・フェリックスに関してはアトレティコがほぼすべての年俸を負担しているという。
「彼がバルサでプレーしたいと公言したときには驚いたよ。私たちの陣容的に、彼を獲得するためには何かが起きる必要があったが、結局アンス・ファティがレンタルで移籍している」
「ジョアン・フェリックスの年俸は、そのほとんどをアトレティコが負担している。バルサが彼のために支払う金額は取るに足らないものだ」
なおスペイン『ムンド・デポルティボ』曰く、アトレティコが負担してきたジョアン・フェリックスの1シーズン分の人件費は移籍金1億2700万ユーロの減価償却費1800万ユーロ、年俸1400万ユーロ(グロス)だったとされる。だが今回のレンタル移籍前、J・フェリックスは減価償却費を抑えるためのアトレティコとの契約延長に合意し、さらに年俸を半分まで減額したと伝えられている。
マシップ氏はまた、バルセロナのフットボールディレクターがマテウ・アレマニー氏からデコ氏に代わった理由についても説明している。
「昨季終盤、マテウはプレミアリーグのクラブ(アストン・ヴィラ)に移るために退団を希望した。ラポルタは彼の意向を受け入れて、その後任としてデコを選んだんだ。そして(アストン・ヴィラとの契約が破談となった)マテウはバルセロナで再び自分のポストを求めたものの、もう埋まってしまっていた。誰も追い出したわけではないが、戻ってきたときには組織にはまらなくなってしまったんだ」
その一方で、今夏パリ・サンジェルマンに移籍したFWウスマン・デンベレについては、バルセロナに尽くす気持ちが不足していた選手だったと振り返っている。
「私はジョアン・フェリックスやギュンドアンのように、何かを捨ててでもバルサに加入することを望む選手が好きだ。デンベレのような選手ではなくね。求めるのは、このチームのために頑張れる選手なんだよ。プジョールは顔を怪我してもプレーしていただろう。それがバルセロニスモ(バルセロナ主義)というものなんだよ」
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