バルセロナの審判買収疑惑“ネグレイラ事件”において、ジョアン・ラポルタ会長が第一次政権でエンリケス・ネグレイラ氏と再契約を結んでいたことが発覚し、大きな話題となっている。
バルセロナは2001年から2018年まで、当時のCTA(スペインフットボールの審判統括組織でラ・リーガの試合担当なども決定)副会長ネグレイラ氏とその息子保有のDASNIL95社&Nilsad SCP社に対して、審判のレフェリング分析を名目に約700万ユーロ(約11億円)を支払っていたことで贈収賄疑惑にかけられている。
そしてスペイン検察当局は、バルセロナが「審判の判定において恩恵を受ける」ために金銭を支払い続けていたと結論付け、財団法人としてのバルセロナ、ネグレイラ氏、そして同氏に多額の金を支払っていたバルトメウ氏、ロセイ氏を正式に起訴している。
この疑惑について、『フットボールリークス』が新たな情報を流出させている。曰く、バルセロナはジョアン・ガスパール氏が会長を務めていた2001年に初めてネグレイラ氏の会社に入金を行った。そのときの入金額は13万5000ユーロだったが、それ以降はガスパール氏、またその後任として会長の椅子に座ったエンリック・レイナ氏も、さらなる支払いを行うことはなかった。
そして2003年、ラポルタ会長が第一次政権を発足。同会長は最初の2年間こそネグレイラ氏の会社に入金を行なっていなかったが、2005-06シーズンから支払いを再開している。同シーズンに15万2000ユーロを入金したのを皮切りに、ネグレイラ氏から毎シーズン請求書を受け取るようになり支払い額も増えていった。ラポルタ会長が第一次政権を終えた2009-10シーズンには57万5000ユーロがネグレイラ氏の会社に入金されており、2005-06シーズンから支払った合計総額は150万ユーロに上る。
ラポルタ会長が第一次政権を終えた後、ロセイ氏、バルトメウ氏もネグレイラ氏の会社への支払いを継続。そしてネグレイラ氏がCTA副会長の座を辞した2018年にバルトメウ氏が契約を取り止めている。
ラポルタ会長は、第一次政権でなぜネグレイラ氏の会社への支払いを再開したのか、その説明が求められることになりそうだ。
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