元バルセロナDFジェラール・ピケ氏が、同チームの現状について語った。
チャビ・エルナンデス監督率いるバルセロナは、クラシコに1-2で敗れて以降、一気に調子を落とした。次のレアル・ソシエダ戦では相手に主導権を握られ続けて92分のDFロナルド・アラウホの一発で勝利し、シャフタール・ドネツク戦でもパフォーマンスは低調のまま0-1で今季2敗目を喫している。
この状況からチャビ監督に対する批判が噴出しているが、ピケ氏は元チームメートでもある同指揮官を信頼する必要性を強調。スペイン『RAC1』とのインタビューで、次のように語った。
「プロジェクトを見守ろうじゃないか。チャビはバルセロナという家のことを知っているし、クラブのプレーモデルを愛してきた男だ。僕は彼以上にプロジェクトを前に進められる人物を知らない。解決法がある限りは落ち着いて見守ろうじゃないか。チャビは子供の頃から、誰よりもこの家のことを知っているんだから」
「バルサが数試合でうまくプレーできないときにはナーバスな感情や批判が生まれてしまう。それがこのクラブの日常であり、ずっと厳しい要求を突きつけられているんだよ」
ピケ氏はまた、バルセロナが良質なプレーと勝利を求められているのに対して、宿敵のレアル・マドリードは勝利だけを求められているとの見解も述べている。
「バルサは勝利を良いプレーを必要としているのは、僕たち全員が知っていることだ。そして数試合で良い感覚を得られなければ、そこでナーバスな感情や批判が生まれることになる。この状況を解決するためには、良いプレーを見せる以外の方法がない」
「その一方でレアル・マドリードは、例えばアノエタ(ソシエダ本拠地)で92分のゴールで勝利してもそれが喜ばれるんだ。バルセロナは勝利のほか、良いプレーを見せなければダメだけどね。つまりバルセロナの監督や選手たちは、より大きなプレッシャーを受けているんだよ」
レアル・マドリードは2021-22シーズン、劇的な勝利を重ねてチャンピオンズリーグ優勝を果たしたが、ピケ氏はそれが人々の記憶に残らない優勝だと断じている。
「彼らはいつもそうだ。試合内容はそこまででもないのに、最後の最後に競ってくる。彼らはプレーで何かを伝えているチームではない。それなのに決定的な瞬間にだけ姿を現すんだ」
「彼らは欧州を舞台にして、誰よりも優勝を重ねている。だけど僕たちバルセロナはチームとしての在り方、考えた方によって、優勝すれば永遠に人々の記憶に残るんだ。ペップのバルサはここ最近のフットボール史で最高のチームとして崇められている。対してマドリードの最後の優勝は奇跡的なもので、誰の記憶にも残りはしない。彼らはノックアウトラウンドで、一度も相手を上回らなかったんだからね」
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