バルセロナGKマルク=テア・シュテーゲンは、どうやら本来の姿、輝きを取り戻したようだ。スペイン『マルカ』が報じている。
ここ数シーズン、ビルドアップでの貢献は変わらなかったものの、長所の一つとされた凄まじいセーブ能力を発揮できていなかったテア・シュテーゲン。しかし今季はその能力を誇示して、チームに勝ち点をもたらしている。
ドイツ代表GKは9日のラ・リーガ第8節セルタ戦で好守を連発して、1-0の勝利に貢献。その中でも、FWイアゴ・アスパスが1対1で放った至近距離からのシュートを、超反応のセーブで阻止した場面は、勝負の分かれ目だったと言っても過言ではない。
テア・シュテーゲンのラ・リーガにおける失点数はわずか1(2位はビジャレアルGKヘロニモ・ルジの3失点)。その1失点は第2節レアル・ソシエダ戦で、現ニューカッスルFWアレクサンデル・イサク相手に許したものだった。それ以降は624分間無失点を維持。何より凄まじいのは、バルセロナが許した枠内シュート20本中19本をセーブしていることだ。
欧州主要リーグで今季のテア・シュテーゲン、またバルセロナの守備力に匹敵するチームは存在しない。プレミアリーグの最小失点チームであるマンチェスター・シティ、ニューカッスルは9試合で9失点を喫し、ブンデスリーガではウニオン・ベルリンが10試合7失点、セリエAでは7失点で複数のチームが並び、リーグ・アンではPSGが10試合で5失点を許している。
バルセロナのチャビ・エルナンデス監督は、そんなT・シュテーゲンについて「驚異的なレベルにある。私たちはここ7試合、ずっと無失点を維持しているんだ」と称賛。またT・シュテーゲンは自身の好調の理由について、今夏ドイツ代表に合流することなく、バルセロナで集中する環境をつくり上げたことが要因と説いている。
「バルセロナで最初から練習に取り組めたことが大きい。何よりメンタル面でね。手術や代表の試合で、もう何年も夏に休むことができていなかった。だから今夏は素晴らしいものになったんだ。厳しく練習に取り組み、自分がすべきことに集中できた。バルセロナが今、成し遂げていることに満足しているよ」
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