バルセロナは31日にラ・リーガ第15節、本拠地カンプ・ノウでのエスパニョール戦に臨む。前日会見に出席したチャビ・エルナンデス監督は、このカタルーニャダービーに勝利して、首位をキープする意気込みを示している。
「この試合はダービーだ。1カ月半の間、競争がなかったし、私たちのモチベーションは高い。バルセロナは現在首位に立っており、このまま優勝を果たしたいと思っている」
「私たちは全選手を起用可能だ。レヴァンドフスキ、ロナルド（・アラウホ）を含めてね。残る問題は監督がこのチームで何をするか、ということになるだろう。エスパニョールは難しい相手で、素晴らしい監督（ディエゴ・マルティネス）と良質な選手たちがいる。彼らがここまでに獲得している勝ち点数は、実際に値するよりも少ないね」
バルセロナは前節オサスナ戦で一発退場となったFWロベルト・レヴァンドフスキが、退場処分で1試合、主審を侮辱するようなジェスチャーで2試合の出場停止となるはずだった。バルセロナの異議申し立てはスペインサッカー連盟（RFEF）の訴訟委員会、スペイン政府のスポーツ裁定審議会（TAD）のどちらも却下したものの、マドリード中央訴訟裁判所がこの会見が行われた31日、現時点で処分を科せば「償い得ない打撃」を与える可能性があるとして、予防措置で処分を延期にしている。
だがスペイン国内のスポーツ仲裁における最高権威TADの決定も不服として、一般の裁判所に訴え出て処分が延期されるというのは極めて異例のこと。スペインでは今回の件がフットボール、ひいてはスポーツ界を揺るがす前例をつくった出来事とも捉えられる。エスパニョールは声明を出して、キックオフの24時間前にレヴァンドフスキが急遽出場可能となることに遺憾の意を表した。
この件について問われたチャビ監督は、何よりもレヴァンドフスキに科された処分が不当なものであったことを強調している。
「私たちは今日の練習の終わりにその決定を知った。レヴァンドフスキが出れないものと思って仕事に取り組んでいたよ。こんなにも遅くに知ることはあまり良いことではない。こうしたタイミングになったことには私たちも驚いているが、彼を戦力に加えられることには満足している。いずれにしろ処分は不当なものであったし、行ったこととの釣り合いが取れていなかった」
「エスパニョールが遺憾を覚えているのは理解できる。だが最終的な結果がどうなるかは私たちも分かっておらず、今はスタンバイ状態というところだ。処分が軽くなることを願っている」
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