レアル・マドリードMFジュード・ベリンガムは、フットボールよりも花を摘むことが好きな子供だったのだという。
今季加入したレアル・マドリードで、13試合13得点3アシストと爆発的な活躍を見せているベリンガム。先に“若手版バロンドール”コパ・トロフィーを受賞した同選手は、その際にフランス『レキップ』とのインタビューを受けて、自身の幼少期を振り返った。
イングランド代表MFは意外にも、幼い頃はボールを蹴ることに興味を持てなかったようだ。
「最初はフットボールなんて、まったく好きじゃなかった。子供の頃、練習に通う僕は草や花を摘み取ったり、マーガレットの花で首飾りをつくったりすることに夢中だった。フィールドの外で自分のことを見守る母のためにね」
「この話の良いところは、僕が最後にはフットボールに熱中できた理由にあると思う。僕を練習に連れて行った父は、鬼ごっこをしたいなら鬼ごっこをすればいいし、花を摘みたいならそうすればいいと僕に言ったんだ。両親は僕が良い態度をとっていれば、ほかの人を助けられるような人間だったら何も強要することはなかった」
「自分にとっては世界こそがフィールドだったんだと思う。そのことはまだ覚えているよ」
フットボールを好きになった理由には、自身の中に人並外れた競争心があったことを挙げている。
「自分のフットボールへの愛は、誠実に言って、競争することから来ていると思う。僕はいつだって、本当に競争が好きな人間だった。鬼ごっこを遊んでいたときからね。いつも最高の花を摘むように心がけていたし、かくれんぼでも一番早く隠れることを目指していた」
「でも僕は成長するに連れて、いくつかの問題も抱えてしまった。負けたときに心底怒ってしまうことでね。僕は対戦相手との握手を拒絶し、そこから敬意を持つことについても学んでいる。いずれにしても競争によって、僕はこのスポーツを愛するようになったんだ」
ベリンガムは明確な目標を立てることなく、一日一日をしっかりと生きることが成功の秘訣とも語った。
「フットボールは日々立ち向かっていくものだ。明確な目標を設定する人もいるけど、僕は毎日、最高の自分を引き出すことだけを考えている。練習でも試合でも自分がどこまでやれるかが見たいんだよ」
「過去の僕が、これからプレミアでプレーすることなくドイツで3年を過ごし、その後スペインに渡ると誰かに予言されたら、食ってかかっていただろう。僕はいつも一意専心で取り組み、そこまで自問自答をすることなく決断を下してきたんだ」
ベリンガムはレアル・マドリードに在籍する現在も、得点数やタイトル獲得などで具体的な目標を立てていないのだろうか。
「マドリードと過ごす今後の5年間で、チャンピオンズリーグを5回、EUROを1回、ワールドカップを1回勝ち取りたいね。まあ、そういうことじゃないけどさ。僕は可能な限り楽観的でいたいし、1試合も負けることなんて考えていない。優勝するつもりで各大会に取り組むべきなんだ」
「どこのチームでどれだけ勝てるかと明確なタイトル数を口にすることは難しい。僕自身は良いプレーをすることだけに集中したい。今後5年間については、家族が健康で幸せであればいいし、それこそが最も大切だ」
「僕はこれまでしてきたようなプレーを続けなければいけない。偉大なことを成し遂げられるって、確信しているよ」
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