MFセルヒオ・ブスケツの退団が決定したバルセロナ。これでジョゼップ・グアルディオラ監督が率いたチームでプレーしていた選手は、全員いなくなることになった。
2008年夏、グアルディオラ監督がBチームからトップチームの監督に昇格すると、バルセロナはクラブ史上でも最大級の黄金期を迎えることになった。2009年にはラ・リーガ、コパ・デル・レイ、チャンピオンズリーグ（CL）のトリプレテ（三冠）、さらにUEFAスーパーカップ、スペイン・スーパーカップ、クラブ・ワールドカップも加えてセクステテ（六冠）まで達成。2012年までの4シーズンでラ・リーガを3回、コパを2回、CLを2回制した伝説のチームである。
“ペップ・チーム”と呼ばれた当時のバルセロナにはカルレス・プジョール、チャビ・エルナンデス、アンドレス・イニエスタ、ジェラール・ピケ、ダビド・ビジャ、ダニエウ・アウベス、ビクトール・バルデス、ハビエル・マスチェラーノ、ペドロ、エリック・アビダル、リオネル・メッシなどが在籍。そしてブスケツはグアルディオラ監督自らBチームからトップチームに引き上げた、“ペップ・チーム”が実現した魅力的なポゼッションフットボールの申し子と呼べる選手だった。
今季途中にピケが引退して“ペップ・チーム”の生き残りはブスケツだけになっていたが、現バルセロナ主将はバルセロナとの契約を延長しないことを決断。これで今季終了後、グアルディオラ監督がカンプ・ノウで指揮した選手は、指揮官となったチャビ監督以外いなくなることになった。ただ来季、メッシが復帰を果たす可能性もわずかながらありそうだが……。
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