28日に行われるラ・リーガ第11節、バルセロナ対レアル・マドリードの主審を担当するのはヒル・マンサーノ氏となった。
ラ・リーガの伝統の一戦クラシコ。おそらく最も物議を醸す人物が、この試合を裁くことが決定している。
ヒル・マンサーノ主審は、ラ・リーガファンの間でレアル・マドリード贔屓であることが噂され続けている人物だ。これまでレアル・マドリードの試合を47回担当して、同チームの成績は37勝5分け5敗と勝率79%を記録。一方バルセロナの試合は36回担当して、同チームの成績は22勝7分け7敗で勝率61%となっている。クラシコはこれまで2試合担当し、そのどちらもレアル・マドリードが勝利している。
ヒル・マンサーノ氏はまた、バルセロナの選手ではFWネイマール、FWリオネル・メッシ、FWルイス・スアレスの“MSN”を全員退場させたことがあり、さらに現役最後の試合に臨んでいたジェラール・ピケにもレッドカードを提示した審判としても知られている。ピケは昨年11月のオサスナ戦で、これまでの鬱憤を晴らすかのように同氏に対して「あんたはダントツで俺たちをうんざりさせる審判だ」「マジで恥ずかしいよな、ちくしょうめが」と発言し、退場によって現役生活の幕を下ろしていた。
ヒル・マンサーノ氏はそのほか、昨季にはFWロベルト・レヴァンドフスキも退場処分に。判定に納得がいかなかった同選手は彼のことを見ながら手で鼻に触れるジェスチャーを行い、審判の侮辱によって3試合の出場停止処分が科された。
クラシコの前日会見に出席したバルセロナのチャビ・エルナンデス監督は、今回の試合でヒル・マンサーノ氏が主審を務めることに驚きを隠せなかった。審判がラ・リーガのどの試合を担当するかはスペインフットボール連盟(RFEF)管轄の審判技術委員会(CTA)が決定し、そのことを知らないフットボール関係者はおそらくいない。しかしながらチャビ監督は皮肉なのか、人ではなくコンピューターがヒル・マンサーノ氏をクラシコの主審に選出したとの見解を述べている。
「ヒル・マンサーノが主審だって⁉︎ コンピューターが彼を審判に任命したんだろう。審判については、できる限り話さない方がいいはずだ……」
「審判は抽選によって決まった。そうだろう? 違うのか? 私から何かを言うことはない。審判に信頼を寄せているし、可能な限りでフェアであることを願っているよ」
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