コッパ・イタリアの決勝では、22年ぶり7度目の大会制覇を目指すフィオレンティーナと、2年連続9度目の大会制覇を目論むインテルが激突する。
ラウンド16以降、サンプドリア、トリノ、クレモネーゼを撃破して勝ち上がってきたフィオレンティーナ。セリエAでも36試合消化時点で11位にとどまっており、対戦相手に恵まれてきた印象は強い。
とはいえ、攻守のバランスに優れるチームであり、陣容もルカ・ヨヴィッチ、ジャコモ・ボナベントゥーラを擁すなど粒ぞろい。また、リーグ戦でも上位勢を相手にロースコアの試合に持ち込むことが多く、後半戦ではインテルとの直接対決を1-0で制した。UEFAヨーロッパカンファレンスリーグ(UECL)でも決勝まで勝ち進んでおり、大一番での勝負強さを際立たせているチームだ。
対するインテルは準々決勝でアタランタを破り、準決勝ではユヴェントスを撃破。セリエAでも3位につけており、特に得点数はリーグ2位だ。一方で失点数はそれほど際立ったものではなく、リーグにおいてはフィオレンティーナの「41」に対して「40」とほとんど差がない。
その反面、エースFWラウタロ・マルティネスを筆頭に、調子を上げてきたロメル・ルカクやベテランの仕事人エディン・ジェコなどを揃えており、充実している。UEFAチャンピオンズリーグ(UCL)でもファイナルに進出している通り、その勝負強さはフィオレンティーナを上回るものだろう。
この両チームによる対戦ではインテルが優位と見る向きが強く、ユヴェントス戦は“事実上の決勝戦”と表現されることもあった。試合展開もインテルが主導権を握っていくことが予想されるが、それでも決して鉄壁ではないチームの隙を確実に突くことができれば、フィオレンティーナにもチャンスは十分にある。
また、リーグにおいて上位争いが続くインテルが強度の高い試合をこなしてきたのに対し、フィオレンティーナは直近の試合で数名の主力を休ませたように、コッパ・イタリアに照準を合わせやすい状況にあった。インテルとしてはフィオレンティーナが準備してくることに対し、押し切る、もしくは適切な対応で無力化することができるか。2冠を目指す両チームにとって、重要な一戦となる。
■コッパ・イタリア決勝 ※日本時間
▽5月25日(木)
- 4:00 フィオレンティーナ vs インテル
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