14日のラ・リーガ第36節、レアル・マドリードは本拠地サンティアゴ・ベルナベウでのアラベス戦で5-0の大勝を収めた。この試合では攻撃陣のほか、GKティボ・クルトワも衝撃的なパフォーマンスを披露している。
すでにラ・リーガ優勝を決めているレアル・マドリードは、先に1部残留を成し遂げたアラベスと対戦してMFジュード・ベリンガム、FWヴィニシウス・ジュニオール(2得点)、MFフェデ・バルベルデ、そして途中出場のMFアルダ・ギュレルがゴール。さらにはクルトワも好セーブを連発してチームの無失点勝利に貢献している。
クルトワはこのアラベス戦、10本のシュートを止めるなど抜群の存在感を発揮。驚異的な安定感で失点の危機を防ぐ好セーブを繰り返し、とりわけFWヤニス・ハジに至近距離から放たれたシュートを、まるで猫のような反応の横っ飛びで弾いたのは圧巻だった。そのセーブの直後、ベルナベウの観客はこの背番号1に喝采を浴びせ、その名を大合唱していた。
試合後、『レアル・マドリードTV』とのインタビューに応じたクルトワは、自身がさらなる進化を果たして戻ってきたことを強調している。
「もう良い状態だ。自分がどんな調子で復帰してくるのか、怪しんでいた人たちがいたことも理解している。でも自分自身は、力強く戻ってこられると確信していた。僕はいつも通りのクルトワか、もしくは、それ以上だ」
「多分、自分には今日のような、何本もシュートを打たれる試合が欠けていた。至近距離で撃たれる速いシュート、それへのレスポンスとかがね。あの枠の左下に飛んだセーブは誇らしさを感じられた。これまで練習してきたことが、ようやく実戦のピッチで反映され始めたんだ」
クルトワはまた、チームがオフの日にも練習に取り組んでいく考えを示した。
「チームはこれから数日間の休暇を取るが、僕は(GKコーチ)ジョピスと練習を続けるよ。試合でプレーすることができてうれしいし、とても幸せだ」
なレアル・マドリードはチャンピオンズリーグ決勝ボルシア・ドルトムント戦で、今季素晴らしいパフォーマンスを見せ続けてきたGKアンドリー・ルニンか、復帰したクルトワのどちらを起用すべきかの論争が巻き起こっているが、ラ・リーガここ3試合に出場して無失点を貫くクルトワの活躍により、その論争がさらに白熱することになりそうだ。
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