バルセロナのスペイン代表FWフェラン・トーレスが今季、驚異的な得点率を記録している。
12日のEURO2024欧州予選キプロス戦(6-0)では、途中出場から2得点を記録したフェラン・トーレス。今季、バルセロナの公式戦でも途中出場から2得点を決めている同選手は、まさに監督から与えられたチャンスを生かし切っている存在だ。
今季のフェラン・トーレスは、公式戦84分間の出場で4得点を記録しており、21.25分間に1点を決めている計算に。またプレシーズンマッチを含めれば218分間で7得点と、31.14分に1点を決めている。
これまではたとえ技術が高くても、決定力不足含めて勝負弱さが目立っていたフェラン・トーレスだが、そうした面影はもはや消え失せたように見える。スペイン『ムンド・デポルティボ』によれば、そこにはれっきとした理由が存在している。現在の彼は、これまでとはまるで別人のようなメンタリティーやプロ意識を持って、プレーに取り組んでいるのだ。
『ムンド・デポルティボ』曰く、フェラン・トーレスは1年前から心理サポートを受けており、さらに個別のフィジカルコーチ、理学療法士も雇って自己管理を徹底。今の彼はチャビ・エルナンデス監督が他選手の起用を優先している現実を受け入れつつも、その序列を変えていく意欲に満ち満ちており、そのためにできることは何でもする覚悟を固めている。
フェラン・トーレスはこの夏、「挑戦して、間違えて、立ち上がる」とのタトゥーを刻んだが、まさにその言葉が今の彼のメンタリティーを表しているようだ。現在23歳の彼は、先にこんなことも語っていた。「何度つまずくかは重要じゃない。大切なのは立ち上がることなんだ。僕はクオリティーと成熟の面で一歩を踏み出した」「トリックがあるとすれば、それはつまずくたびに学ぶことのほかならない」
バルセロナのチームメートも、現在のフェラン・トーレスには一目置いている。青とえんじの選手たちはプレシーズンのレアル・マドリー戦(3-0、フェラン・トーレスは3点目を記録)あたりから、フェラン・トーレスのことを“ティブロン(スペイン語でサメや野心家、やり手の意)”と呼び始め、今ではそれがあだ名としてすっかり定着している。
これまで期待の若手枠から抜け出せずにいたフェラン・トーレスだが、果たして今季、“ティブロン”としてその枠を食い破ることができるのだろうか。今のところ、その歯はあまりにも鋭い。
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