アトレティコ・デ・マドリードFWアントワーヌ・グリーズマンは、同クラブで充実した日々を送っているようだ。
2019年夏に一度アトレティコを離れてバルセロナに移籍したグリーズマンだが、カタルーニャのチームではFWリオネル・メッシを中心としたプレーシステムの中で完全に輝くことはできず。そして2021-22シーズン、多額の減俸を受け入れてアトレティコに復帰を果たしている。
復帰当初はアトレティコのサポーターから“裏切り者”扱いされながらも、その圧倒的な活躍によって再びチームのエース、サポーターにとってのアイドルに戻ったフランス代表FWは、同クラブで過ごす日々にこそ幸福あると悟っている様子だ。スペイン『アス』とのインタビューで次のように語った。
「アトレティで過ごした最初の時期も幸せだった。今も幸せだと思っているけど、今回については本当に自覚している形で幸せなんだよ。そうであれば、もっと楽しむことができる。前回は幸せだと気づいていなかったんだ」
「一度去ることで気づけるんだ。その前は幸せだと思っていても自覚がなくて、ただ日々を過ごしているだけだ。だけど一度去って辛い時期を過ごせば、あの日々が何だったのかに気づいて、あの愛情を、あのレベルを取り戻したくなるんだよ」
「今、僕は毎朝目を覚まし、そしてすべてを楽しんでいる。セロ・デル・エスピーノ(アトレティコ練習場)に行くことも、このエンブレムをつけることも、チームメートと一緒にいることも監督といることも……。家族も、ここで本当に幸せなんだ」
復帰1シーズン目にはアトレティコサポーターからブーイングを浴びせられたグリーズマンだが、再び愛情を勝ち取れる自信があったのだろうか。
「スタジアム内外で、人々がこれだけの愛情を示してくれるなんて信じられない。僕は彼らの愛情を取り戻すため、彼らと再びつながるために、できる限り努力をしようと誓ったんだ。そのために自分ができることには自信を持っていたよ」
「今はゴールを決める度、しっかりと仕事をこなす度、走り抜く度に僕のチャントを歌ってくれる……。それは本当に凄まじいことで……、口で説明することなんてできないよ」
現在32歳のグリーズマン。アメリカンスポーツをこよなく愛する同選手は、キャリアの最後をアメリカで過ごす考えを認めつつ、もう欧州ではアトレティコ以外でプレーする考えがないことを明かしている。
「欧州の後にはMLS(メジャー・リーグ・サッカー)でプレーしたいと思っている。それはいつも言ってきたことだよね。そしてアトレティコはほぼ100%、欧州での最後のクラブになるだろう」
「僕はこのクラブでこそ幸せだ。自分の家にいると感じられるんだよ」
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