【Jリーグプレビューショー】連勝を止められるか。名古屋グランパス対川崎フロンターレをピックアップ

ストップ・ザ・フロンターレなるか

明治安田生命J1リーグ各節の見どころをコンパクトに伝えるDAZN（ダゾーン）の「Jリーグプレビューショー」。「#9」では第12節の注目カードとして名古屋グランパス対川崎フロンターレの上位対決をピックアップ。今回は、名古屋が首位・川崎Fを打倒するためのポイントとして、望月重良氏が2つの秘策と2人のキーマンを紐解いている。

リーグ再開後、破竹の10連勝。ライバルを打ち破り圧倒的な強さを川崎Fが披露している。そんな川崎Fを、今週末止めようとしているのが名古屋だ。1試合少ないながら再開後、2番目の勝ち点を手にしている名古屋は、先週行われたJリーグYBCルヴァンカップで2-2のドローを演じている。この試合を解説した望月氏は、名古屋が勝つ可能性を大いに感じたと言う。

「グランパスにとってはそんなに相性の悪いチームではない。前線にスピードある選手がいるので、守備を徹底的に構築してカウンターに持っていく。やることをハッキリ自信を持ってできれば、勝つチャンスは十分にあると思いますね」

望月氏は名古屋が川崎Fを止める要素として2つのポイントを挙げた。

一つ目はリズムとテンポを作らせない守備。フィッカデンティ監督の下で堅守を熟成させている名古屋にとって「川崎Fのゲームを作っていく作業をどれだけさせないか」は一つのポイントになる。「名古屋の選手は守備意識が高い。相手に仕事をさせないくらいの距離感が大事になる」と説いたように、これまでのように強固な守備を見せられれば、川崎Fに主導権を握らせないことが可能だと明かした。

二つ目はリーグ屈指のアタッカー陣だ。川崎Fは攻守の切り替えの速さがリーグ随一で、奪われてもすぐに奪い返し、自分たちの時間を作り出してしまう。ただ、FW前田直輝やMF相馬勇紀、MFマテウスらドリブルとスピードが武器の強力なアタッカー人を揃える名古屋ならば、川崎Fのプレッシャーを掻い潜ることも可能だ。そこに名古屋が勝利する鍵が隠れていると望月氏は言う。

「スピードで相手を剥がせる、スピードで相手のゴールに向かえる選手がたくさんいる。高速カウンターがハマれば得点する可能性は高まると思います」

勝利への2人のキーマン

この2つのポイントを可能にするため、注目されるのが2人のキーマンだ。一人は、望月氏が「前線で体を張ってボールをキープできる。前線のターゲットの役割と、守備になった時に第一DFとしてプレッシングをかけられる選手」と評した金崎夢生。そして、もう一人が古巣対決に挑むMF阿部浩之だ。

怪我からの復帰を目指す男は「最近、ルヴァンの試合をスタンドから見ていたので、弱点とまではいかないですけど、こうしたらいいのかなというのはある。試合で実行できればいいかなと思う」と語った。また、阿部は相手の要注意人物としてDF登里享平を指名。「いいポジショニングをとって相手の守備を動かしている」と警戒つつ、「90分通して守り切るのは難しいかもしれないですけど、集中力切らさず、ゴール、アシストできれば一番でそれが恩返しになるかわからないけど、名古屋にとって勝ちにつながるプレーをしたいなと思います」と意気込んだ。

首位・川崎Fの進撃を名古屋は止めることになるのだろうか。試合は8月23日、18時キックオフだ。

明治安田生命J1リーグ第12節 放送予定

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