6月27日、明治安田生命Jリーグがついに再開。毎節、気になったジャッジを徹底解説する「Jリーグジャッジリプレイ」も復活を果たしている。 DAZN は「Jリーグジャッジリプレイ#26」を配信。今回はJ1リーグから3つ、J2リーグから1つの場面をピックアップして解説した。
今回はお馴染みのJリーグ原博実副理事長、Jリーグウォッチャーの平畠啓史氏に加え、FIFA・AFC・JFA審判インストラクターの深野悦子さんがゲストとして登場。MCは桑原学が務める。
第26回は、J1とJ2から4つのシーンをピックアップ。J1からは第27節のガンバ大阪対ベガルタ仙台の試合でDF昌子源のファウルはイエローカードで妥当だったのか、第27節鹿島アントラーズ対川崎フロンターレの試合でDF谷口彰悟のファウルはイエローカードで妥当だったのか、第27節名古屋グランパス対FC東京の試合でFW前田直輝のシミュレーションによるイエローカードは妥当だったのかをピックアップ。また、J2からは第33節松本山雅FC対ジェフユナイテッド千葉の試合でゲリアのブロックはハンドだったのかを取り上げ、徹底的に議論した。
今回注目したのは、鹿島対川崎Fの前半34分の場面だ。最終ラインからのロングボールにFW上田綺世が競るとルーズボールはゴール前へ。これを拾って抜け出そうとしたエヴェラウドに対し、ボールをカットしようとした谷口が接触。DOGSOでレッドカードが必要な場面にも思われたが、この場面はイエローカードが提示された。この場面を、今回は議論している。
この判定について平畠氏は4つの条件に照らし合わせながら自身の見解を示した。
「ファウルのあった地点はゴールから近い場所なので1つ目の要件は満たしていると思います。もちろんあのファウルがなければ、体勢的にはトラップしてからですけど打てたのかなと。方向的にはそっちに向いていました。あとはトラップの打ち具合。山根選手のカバーを来ていたので要件を満たしていたかが人によって判断が変わるポイントかなと思います。確かにDOGSOと言われればDOGSOな気もしますけど、僕は微妙かなと思いました」
続いて原氏は「難しいね。コントロールのところだと思っている。胸のコントロールはできているけど浮いている。浮いている分、時間がかかるので寄せる時間がある。山根やGKが行ける可能性も出てくるで、4要件から外れてDOGSOではないのかなと思います」とイエローカードで妥当と主張した。
両者の意見が出る中、深野氏は「イエローカードだと思います」と強調。「まずDOGSOかどうかは二人がおっしゃったとおり。大きく捉えると平畠さんが微妙とおっしゃったのがあっていて、少しでも微妙だと思えばDOGSOでなくていいと思います。ジャンプして胸トラップしてボールが落ちてディフェンスがくるなと考えられるので少しずつ欠けている」と語り、DOGSOではないながらもSPAでイエローカードの判定を尊重した。
その他の判定についてもわかりやすい解説が見られた「Jリーグジャッジリプレイ」。次回はどんなプレーが取り上げられることになるのだろうか。
なお、「Jリーグジャッジリプレイ」の模様は現在、 DAZN (ダゾーン)で視聴可能だ。
DOGSO(ドグソ)とは
DOGSOとは「Denying Obviously Goal Scoring Opportunity」の略称で、ファウルによる「決定的な得点機会の阻止」を指す。下記4条件がすべて揃った場合、得点ができる可能性とみなされる。
- プレーの方向 :攻撃側の選手が相手ゴールに向かっている
- 守備側競技者の位置と数 :守備側の選手が状況的に得点を防ぐことが困難だった
- 反則とゴールの距離 :攻撃側の選手が得点可能な位置だった
- ボールをキープできる、またはコントロールできる可能性 :攻撃側の選手がファウルを受けなかった場合、シュートやドリブルが可能だった
SPA(スパ)とは
SPAとは「Stopping a Promising Attack」の略称で、相手の大きなチャンスとなる攻撃を阻止すること。
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