【Jリーグジャッジリプレイ】横浜F・マリノスのGK梶川裕嗣のファウルはDOGSO？疑惑の場面を徹底解説 | J1 | J2

6月27日、明治安田生命Jリーグがついに再開。毎節、気になったジャッジを徹底解説する「Jリーグジャッジリプレイ」も復活を果たしている。DAZNは第8回となる「Jリーグジャッジリプレイ#8」を配信。今回はJ1リーグとJ2リーグから4つのDOGSOが疑われた場面をピックアップして解説した。

お馴染みのJリーグ原博実副理事長、Jリーグウォッチャーの平畠啓史氏に加え、第8回ではFIFA・AFC・JFA審判インストラクターの深野悦子さんがゲストとして登場。MCは桑原学が務める。

第8回はJ1リーグとJ2リーグの様々な場面から4つのシーンをピックアップ。柏レイソル戦で川崎フロンターレのMF守田英正が犯したファウルはDOGSOではなかったのか、松本山雅FC戦でアルビレックス新潟のDF新井直人のプレーはDOGSOではなかったのか、そして横浜F・マリノス対FC東京の試合からは横浜FMのGK梶川裕嗣とDFチアゴ・マルチンスのプレーはDOGSOではなかったかについて徹底的に解説した。

今回注目したのは、横浜FM対FC東京の43分の場面。FC東京の室屋成が右サイドから最終ラインの背後にボールを供給し、これにディエゴ・オリヴェイラが走り込む。そして、胸トラップしてかわそうとしたディエゴ・オリヴェイラを、飛び出した横浜FMのGK梶川がペナルティーエリア外でファウル。このプレーはイエローの判定となった。

この場面について平畠氏は「DOGSOの要件はすべて満たしていないかなと。結構コントロールがパンと弾んで離れてしまっている部分と、あとはゴールカバーに横浜FMの選手が何人かいた。梶川選手のファウルがあまりにもボールではなく体に行っている感じがあったので、イエローでいいと思います」と正当であったと主張。一方、原氏は「これは赤でしょ。当然、横浜FMはああいう守備をしているから裏を取られることが多い。しかもGKが出てきて蓋をしてしまっている。確かにトラップが大きかったとはいえ、GKが出てきてしまっているので周りが戻るとしてもGKがいないのは大きい。止め方的にはDOGSOに当てはまるかなと思う」と反対の意見を主張した。

両者の意見が対立する中、深野氏は「私もあのシーンはDOGSO、レッドカードだと思います」と主張。続けて「4要件に当てはまるかどうかですと、もし悩むとすればボールをコントロールした後に少し浮いている。ボールが浮いて前にコントロールしたことでFWの選手がコントロールしていないのではないか、という判断があったと思います。またはDFが1枚カバーに入れたかどうかも考えたと思います。ただ、GKが出ているということは、いわゆる無人のゴールと考えられる。ファウルをした瞬間が一番大事なので、無人のゴールで十分なコントロール下にあると考えてDOGSOでレッドカード、退場となります」と語り、判定はレッドカードが妥当だと説明した。

その他のDOGSOが疑われた判定についてもわかりやすい解説が見られた「Jリーグジャッジリプレイ」。次回はどんなプレーが取り上げられることになるのだろうか。

なお、「Jリーグジャッジリプレイ」の模様は現在、DAZN（ダゾーン）で視聴可能だ。

DOGSO（ドグソ）とは

DOGSOとは「Denying Obviously Goal Scoring Opportunity」の略称で、ファウルによる「決定的な得点機会の阻止」を指す。下記4条件がすべて揃った場合、得点ができる可能性とみなされる。

• プレーの方向：攻撃側の選手が相手ゴールに向かっている
• 守備側競技者の位置と数：守備側の選手が状況的に得点を防ぐことが困難だった
• 反則とゴールの距離：攻撃側の選手が得点可能な位置だった
• ボールをキープできる、またはコントロールできる可能性：攻撃側の選手がファウルを受けなかった場合、シュートやドリブルが可能だった

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