6月27日、明治安田生命Jリーグがついに再開。毎節、気になったジャッジを徹底解説する「Jリーグジャッジリプレイ」も復活を果たしている。 DAZN は「Jリーグジャッジリプレイ#29」を配信。今回はJ1リーグとJ2リーグから合わせて2つの場面をピックアップして解説した。
今回はお馴染みのJリーグ原博実副理事長、Jリーグウォッチャーの平畠啓史氏に加え、JFA審判S級インストラクターの廣嶋禎数氏がゲストとして登場。また、MCは桑原学が務める。
第30回は、DOGSOとハンド判定についてJ1とJ2から合わせて2つの場面をピックアップした。J2からは第40節のモンテディオ山形対ファジアーノ岡山の試合でDF濱田水輝のファウルはDOGSOで退場ではなかったのか、J1からは第32節名古屋グランパス対横浜FCの試合でDF田代真一のハンド判定はなぜ変わったのかについて取り上げ、徹底的に議論した。また、AFCチャンピオンズリーグでヴィッセル神戸に起きたVAR判定についても取り上げている。
今回注目したのは、名古屋対横浜FCの79分の場面だ。名古屋のチャンスシーンで、FWガブリエル・シャビエルのクロスからジョアン・シミッチが折り返したところでホイッスルが鳴る。ここで主審は、横浜FCの田代のハンドを取って名古屋にPKの判定を下した。しかし、この判定に横浜FC側が猛抗議。その後、主審と副審の協議が行われ、その結果ハンドでPKとなった判定は取り消されることとなった。この判定は正しかったのか。今回はこのシーンについて議論した。
最初に意見を求められた平畠氏は「僕はハンドになっても仕方がないという印象があります。というのも、よく『ジャッジリプレイ』でもやっていますけど、例えば目の前で誰かがフリックして、急にコースが変わってバーンと当たってしまったという状況とは、これは違うのかなと。ボールが来るまでの時間も、距離も結構あったので、ハンドとなっても仕方がないかなというのが、このシーンを見たところの意見ですね」とハンドの判定で妥当だったと主張した。
続けて原氏は「難しい。ただ1つだけ言えるのは、手だけに当たっているというわけではなくて、当たったとしても体と手と同じくらいに当たっているように見える」と語り、判定を下すことの難しさを強調した。
両者の意見が出る中、廣嶋氏は「私の直感としては『ハンドになるな』というのが直感です」と主張。その上で「ただ、もう一つ言えるのは、例えば自分が主審だったとして、私であれば、ひょっとしたら笛を吹かなかったかもしれないと思ったんです。一番、思ったのは、彼は腕の位置を非常に配慮して、まずはつけようとした。腕の位置で言うと、体にしっかりつけていた。全く肩の高さでもないので、そこでハンドにすることはできないと思ったんです。ただ、あそこに腕を残しておくということは、『これは当たる可能性も分かっていて残しているという意図があって残している』というふうに判断せざるを得ないなと思ったのでハンドにすべきだと考えました」と自身の見解を口にした。
また、廣嶋氏は最終的にジャッジが変わった件に関して「副審の意見で変えたというよりも、副審は自分の今持っている情報や自分の考え方を伝えて、その伝えたことに対して主審は、それを受け入れようという決断を彼自身がしたんだというふうに思います」とし、その後試合が荒れてしまったことについては「何かできることはあったというふうに思います」と見解を示している。
その他の判定についてもわかりやすい解説が見られた「Jリーグジャッジリプレイ」。次回はどんなプレーが取り上げられることになるのだろうか。
なお、「Jリーグジャッジリプレイ」の模様は現在、 DAZN (ダゾーン)で視聴可能だ。
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