Jリーグ、再開後の交代枠増も議論。今季新導入「U-21出場ルール」の緩和も示唆

新型コロナウイルスの影響により中断されて再開の見通しも立っていないJリーグだが、再開後に交代枠の緩和などを認める可能性が議論されているようだ。11日に行われた第5回合同実行委員会後のメディアブリーフィングで村井満チェアマンが語った。

11日には、午前中にもNPBとJリーグが専門家チームから提言を受ける第7回新型コロナウイルス対策連絡会議が開催。終了後の記者会見では具体的な再開日程の議論ができる段階ではなく、NPBの斉藤惇コミッショナーは緊急事態宣言延長の効果が表れる「20日過ぎから30日まで」の状況が決定に影響を与えると語った。

また、同日午後の合同実行委員会においても、再開日程の具体的な決定に向けた話し合いは進められず。観戦環境対策プロジェクトリーダーの藤村昇司氏は、これまでに示していた新型コロナに対する予防や発症時の対応などについてのプロトコルだけでなく、チームトレーニングや無観客試合時の留意点、移動・宿泊の注意事項など試合再開に目線を向けたガイドラインの作成について話し合われたことを明かした。

さらに、連絡会議でも斉藤コミッショナーが専門家チームの提言を受けて「（再開後に）第2波、第3波がくる可能性がある」と言及したように、再開後の再流行も考慮しなくてはならないが、過密日程が避けられない中で選手のコンディション面にも注意が必要だ。

合同実行委員会後の質疑応答で、国際サッカー連盟（FIFA）が「2020年12月31日までの試合について、交代枠を従来の3枠から5枠に増やす規則改正案が承認された」と報告したように、Jリーグにおける選手の負担減を目指す方策を問われた村井チェアマンは、以下のように返答した。

「交代枠についてはFIFAからの提示として意見交換の場で出した。今回U-21の出場ルール緩和など見直しをしている。まとめた段階で再開前までに準備したい」

「U-21の出場ルール」とは「U-21選手Jリーグ出場奨励ルール」のことであり、J2・J3リーグで導入。シーズン中のU-21年代日本人選手の総出場時間の基準値を定めることで若手選手の育成を目的としている。2020シーズンから新たに導入された制度だが、負担を考慮した場合に変更もやむなしということになるかもしれない。

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