19日、セレッソ大阪の大久保嘉人が今季限りでの現役引退を発表した。また、日本を代表するトッププレイヤーがスパイクを脱ぐ決断をした。
大久保は高校サッカー界の強豪・国見高校から2001シーズンにセレッソ大阪に入団。闘志を前面に出す熱いプレーでルーキーイヤーから活躍を見せた。そして2004年の途中にはスペインのマジョルカに移籍。海外挑戦を決断した。
その後は、国内外問わず多くのクラブに在籍。2007シーズンから2012シーズンまでヴィッセル神戸でプレーし、その間の2008－09の1年間はドイツのヴォルフスブルクに活躍の場を移した。
そして、大久保嘉人の存在を大きく知らしめたのは13年から加入した川崎フロンターレでの活躍ぶり。移籍1年目からゴールを量産し、3年連続得点王に輝いた。
2017年からはFC東京、川崎F、ジュビロ磐田、東京ヴェルディと様々なクラブを渡り歩き、2021シーズンの今季、古巣のセレッソ大阪に15年ぶりに電撃復帰。開幕からゴールを量産し、大きな注目を集めたが、シーズン途中からは出場時間も限られていた。
また、日本代表でも活躍。2004年のアテネ五輪や、2010年の南アフリカワールドカップ、2014年のブラジルワールドカップに出場し、世界を相手にも堂々と対峙する日本を代表するストライカーであった。
今回の引退発表にあたり大久保は「今シーズンをもちまして引退することを決断しました。20年間という長い期間、プロサッカー選手として走り続けられたのは、日本サッカー界、そして所属させてもらったクラブの関係者、ファン・サポーターの皆さまのおかげです。本当に感謝しかありません。この20年間、苦しいことも楽しいことも嬉しいこともいっぱいありましたが、苦しいことが一番多かったかもしれません。しかしそれが自分を強くしてくれたと思っています」と思いを明かした。
そして、「大久保嘉人のプレースタイルが、いろいろなチームの選手、ファン・サポーターの皆さまにご迷惑をおかけしたことを申し訳なく思っています。また、どのクラブにいっても、どんな時でも変わらず声援を送り続け、そばで支えてくれたサポーターの皆さんの存在はいつも私を勇気づけてくれました。本当にありがとうございます。これからの人生の方が長く険しいものになると思いますが、このサッカー人生で学ばせていただいたことを生かして、また一から色々なことを学び、頑張っていきたいと思います。本当に20年間ありがとうございました」と感謝の言葉を並べた。
22日の午後には引退会見が予定されている。そこで本人がどんな言葉を述べるのか注目したい。
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