4日、各地でJ2、J3とJリーグYBCルヴァンカッププレーオフステージが開催された。
2試合が開催されたJ2は、徳島ヴォルティスとアルビレックス新潟が対戦した。首位争いを演じる2位の新潟をホームに迎えた15位の徳島は、相手のパスワークに上手く対応しながら、先制することに成功。一美和成がPKを沈めた。
ただ、新潟は下を向くことなくすぐに反撃に出る。前半終了間際の44分、エースの谷口海斗がヘディングシュートを決め、振り出しに戻した。
同点のまま迎えた後半は、一進一退の攻防が続いた中、どちらにも次の1点が生まれることなく、1-1の痛み分けとなった。
その一方で、ファジアーノ岡山とツエーゲン金沢の一戦は、大差のゲームとなった。
前半早々に2点のリードを奪ったのはホームの岡山。6分に本山遥、10分に柳育崇がゴールを決めた。金沢も26分に林誠道が1点を返すが、34分にステファン・ムーク、39分にハン・イグォン、45＋2分にチアゴ・アウベスと立て続けに岡山が追加点。前半だけで5点を奪った。
後半に入ってからも金沢が退場者を出してしまう苦しい展開でゲームは推移。岡山に6点目が生まれることはなかったが、そのまま逃げ切り、今季最多のゴールで3試合ぶりの勝点3を手にした。
同じく2試合が開催されたJ3では、神奈川県に本拠地を置く2チームがホームゲームを戦うも、明暗が別れた。
ギラヴァンツ北九州を迎えて戦ったSC相模原は、開始3分にFKから鎌田次郎が押し込み先制すると、36分にはゴール前の混戦を制した船山貴之が追加点。頼れるベテラン2人のゴールで相模原がリードした。
後半は点の奪い合いに発展した中、1点を返されて迎えた58分に藤原優大がFKに頭で合わせ決勝点をマーク。その後の北九州の反撃を1点に抑えた相模原が、薩川了洋監督が就任後初勝利を挙げた。
対照的にYSCC横浜はホームでいわきFCに惨敗。前半終了間際に先制を許すと、後半は立て直しが効かず、失点を重ねる。48分、49分、52分と立て続けに3点を奪われ万事休止。さらに2点を追加され、0-6の大敗となった。
また、4試合が開催されたJリーグYBCルヴァンカッププレーオフステージ第1戦は全カードで決着が付いた。
北海道コンサドーレ札幌のホームに乗り込んだサンフレッチェ広島は東俊希の先制点とジュニオール・サントスの2ゴールで勝利。貴重なアウェイゴールを3つも持ち帰ることに成功した。
さらに京都サンガをホームに迎えた前回王者の名古屋グランパスは前半の内に退場者を出した相手に6発快勝。稲垣祥とマテウス・カストロの2ゴールずつに加え、丸山祐市と相馬勇紀にもゴールが生まれ、ノックアウトステージ進出に向け大きなアドバンテージを手にした。
他の2試合はホームで戦ったセレッソ大阪とアビスパ福岡がそろって1-0で勝利するも、敗れた湘南ベルマーレと鹿島アントラーズにとっても、“最低限の敗戦”でホームで戦える第2戦につなげることはできる結果となった。
■ 6月4日開催 結果
・J2第19節
徳島 1-1 新潟
岡山 5-1 金沢
・J3第11節
YS横浜 0-6 いわき
相模原 3-2 北九州
・ルヴァンPO第1戦
札幌 0-3 広島
名古屋 6-1 京都
C大阪 1-0 湘南
福岡 1-0 鹿島
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