アトレティコ・デ・マドリードFWジョアン・フェリックスが14日のラ・リーガ開幕節、本拠地シビタス・メトロポリターノでのグラナダ戦(3-1)後、自クラブの一部サポーターから侮辱的なチャントを歌われている。
昨季後半戦をレンタルで過ごしたチェルシーに残留することを希望し、その後パリ・サンジェルマンに逆オファーをしたと報じられ、さらに「子供の頃からの憧れ」「プレーできたら素晴らしい」とバルセロナ移籍願望を公言したJ・フェリックス。アトレティコのサポーターは、そうした言動に対して大きな怒りを感じていたようだ。
グラナダ戦前の選手紹介アナウンスでジョアン・フェリックスの名前が呼ばれると、それまで喝采とかけ声を送り続けてきた観客たちの様子は一変し、スタジアム全体に耳をつんざくような指笛が響いた。そして極め付けは、試合終了後だった。試合に出場しなかったアトレティコの選手たちは、フィジカルコーチのプロフェ・オルテガ氏とともにピッチで軽い走り込みなどを行ったが、居残った観客はジョアン・フェリックスに対して次のようなチャントを歌ったのだった。
「そのポルトガル人はクソ野郎(エセ・ポルトゲス・イホ・プータ・エス)! そのポルトガル人はクソ野郎!」
これはアトレティコのサポーターがかつて、宿敵のレアル・マドリードに在籍していたFWクリスティアーノ・ロナウドやジョゼ・モウリーニョ監督に向けて歌ったチャント。現在、こういった侮辱や差別の言葉を含むチャントが試合中に歌われれば、処罰の対象となる。アトレティコの一部サポーターは、そんなチャントを自クラブの選手に向けて歌ったのだった。
これを受けたJ・フェリックスは、一人ロッカールームに引き上げることになり、少し時間が経ってから再びピッチに姿を表した。しかし避難後も、まだ少しだけ残っていた観客が再び問題のチャントを浴びせかけ、同選手は目を地面に落としながら寡黙に走り続けていた。
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