この冬の移籍市場でチェルシーにレンタルで移籍したFWジョアン・フェリックスが、所属元のアトレティコ・デ・マドリードについて語った。
この冬にスペインを離れて、イングランドでの挑戦に臨むことを決意したJ・フェリックス。スペイン『アス』とのインタビューに応じたポルトガル代表FWは、アトレティコを去った理由について次のように説明している。
「以前から環境を変えたかった。というのも、（アトレティコの）プレー方法に馴染むのが難しかったからだ。クラブを去ったのは、トライしてできない、ということで頭が一杯になっていたから。今回の市場でそうならなければいけなかったし、アトレティと僕にとって良いことだった」
J・フェリックスはディエゴ・シメオネ監督との確執が噂されていた。
「シメオネが勝ち取ったことは誰もが知っている。素晴らしい監督さ。フットボールについて、ほかの監督とは異なる理解と見方をしている。それがある選手にとっては良いもので、違う選手にとっては悪いものになるというわけだ。でも彼には彼の長所があって、だから良い監督なんだよ」
「彼の信頼を勝ち取りたかったか？ 最初はダメだったけど、3シーズン目には最大限信頼してくれていたと思う。だけどその後、監督がほかの選手のことをもっと信頼する、ということは当たり前のように起こるんだ」
シメオネ監督から学んだことを問われると、次のように返答している。
「僕はいつも競い合ってきたし、いつも勝利を求めてきた。彼から学んだのは、自分には馴染みのない異なる競い方があるということだった。僕は誰よりも勝利を望んできたが、あそこでは違う形で競うことを学んだ」
「違う形が何かって？ ピッチで苦しむことだ。苦しんで、チャンスをつかんで、そこで点を決める。それがシメオネの競い方なんだよ。悪くない。でも、ほかの監督とは違うやり方だ」
「アトレティコの試合は見られるときには見ている。いつも通りのアトレティコで、苦しんでいるね。レアル・マドリードとの試合を見たよ。前半は素晴らしかったけど、後半はそんなに良くなかった。それがアトレティコなんだ。何年も前からそうで、とても良い調子でも、間抜けなことや運によって点を決められて、そこで試合の流れも全員のモチベーションも変わってしまう」
「彼らが素晴らしいリーグ戦を送ることを祈っている。コパで優勝する可能性もあったけど、それももう無理になった。チャンピオンズリーグ出場のためにリーグ戦に取り組んでいくことになるね」
今夏アトレティコに復帰する予定のJ・フェリックスだが、シメオネ監督が去らなければ同クラブに留まることはないと報じられている。
「今季がシメオネ時代の終わりになるか？ 分からない。毎シーズン、彼の退団が噂されているけど、でも去ったことは一度もない。だから噂されていることについてはもう信じないよ。残るならばとても良いことだし、出ていくならば今後うまくいくように、あらゆる幸福を願わせてもらう。何が起こるかは6月にならないと分からないね」
J・フェリックスはその一方で、渦中のレアル・マドリードFWヴィニシウス・ジュニオールについても言及。アウェースタジアムで相手選手たちから徹底的なマークに遭い、観客からは人種差別的な野次やブーイングを浴びせられているヴィニシウスだが、J・フェリックスは同選手が挑発的なプレーや振る舞いを見せているとの指摘を、真っ向から否定している。
「ヴィニシウスへの批判は理解できない。おそらく、彼がほかの選手たちよりも優れているからなんじゃないかな。ほかには誰にもできないドリブル突破を見せ、ほかの誰にも出せないスピードを出せて、ゴールやアシストを記録しているからなんだろう。彼は素晴らしい時期を過ごしているのに、まるで皆が敵対しているかのようだ」
「僕は彼の友人で、彼と話をするし、彼のフットボールを好んでいる。ドリブルをすることが挑発行為みたいに言われているけど、それが彼のフットボールなんだし、僕は好きだよ。批判は理解できないね」
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