【2022-2023】トゥールーズ ｜ 選手名鑑 ｜ リーグアン

チーム情報

リーグ最多の82得点の攻撃力で、2021-22シーズンのリーグドゥ優勝を果たしたトゥールーズ。2020-21シーズンはナントとのプレーオフでアウェイゴール差で涙をのんでいたが、今度は文句なしの昇格を果たした。エアバスの本社があるトゥールーズは航空産業が盛んで、かつては航空ケータリング会社の会長がオーナーだったが、現在はアメリカの投資会社レッド・バード・キャピタル・パートナーズ（最近ミランも買収している）がオーナーだ。

スポーツ・ダイレクターのダミアン・コモリはデータを活用したチーム強化に取り組んでおり、現在のチームは国籍も多種多様で、トップカテゴリー以外からも選手を獲得している。データベースには70ものリーグが登録され、4万人以上の選手が調査対象だ。
攻撃の中心軸で、昨季のリーグドゥ年間最優秀選手に選出されたオランダ人MFブランコ・ファンデンブーメンは、オランダ2部（デ・グラーフスハップ）からの加入。20ゴールで得点王となったエースのイングランド人FWリース・ヒーリーはイングランド3部（MKドンズ）から加入した。欧州ではノルウェー、デンマーク、スウェーデン、ベルギー、スイス、フィンランド。アフリカ諸国に加え、ブラジル、ジャマイカ、日本。多国籍で構成されており、ドレッシングルームでは英語が使われているそうだ。

昨季の基本システムは4-3-3で、今季は4-2-3-1のオプションもある。得点源のヒーリーはスペースへの感覚とフィニッシュが抜群で、司令塔となるファンデンブーメンは中盤の底からのロングパス、サイドに流れてのクロス、セットプレーのキッカーなど、様々な場面で両足キックの精度が高く、驚異的な21アシストという数字でアシスト王に輝いた。また、中盤ながらシュート力も抜群で、12ゴールも記録している。左ウイングのラファエル・ラタオ（11得点）、オナイウ阿道（10得点）ともともと層が厚い前線だが、そこに右ウイングのザカリア・アブクラル（AZ）、CFティース・ダリンガ（エクセルシオール）が加入しており、前線の層はさらに厚く、競争は激しい。一方で最終ラインに大きな補強はなかったため、リーグアンで通用するかは未知数だ。

注目選手：オナイウ阿道

(C)Getty Images

シーズン前半は両サイド、後半はCFでの起用が多かった。38試合10得点2アシストは一年目としては上々の数字ではある。しかし、トゥールーズは得点力があり、前線の層が厚いチームだけに、決してレギュラーが保証されている訳ではない。実際、開幕のニース戦はベンチスタートで出番なしに終わった。最終ラインと駆け引きして裏に抜け出してのゴール、そして跳躍力を生かしたセットプレーからの得点力は健在。複数ポジションをこなす難しさはあるが、結果を出し続けて高いレベルの競争を勝ち抜いて欲しい。

ホームスタジアム

スタジアム・ドゥ・トゥールーズ（33,150人収容）

2022-23シーズン 監督&選手一覧

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