ウルグアイは2日のワールドカップ(W杯)・グループH最終節、ガーナ戦に2-0で勝利した。が、首位ポルトガルを2-1で下した韓国が2位通過を決め、敗退が決定している。試合後、FWルイス・スアレスは失望の気持ちを隠せなかった。
来年1月に36歳となるL・スアレスにとっては、おそらく最後のW杯だったが、その結末は辛いものとなった。第1節韓国戦をスコアレス、第2節ポルトガル戦を0-2敗戦で終えていたウルグアイは、今回のガーナ戦こそ勝利したが、ポルトガルを破った韓国に総得点差で上回られて敗退に追いやられている。
試合後、L・スアレスは次のような感想を述べている。
「落胆しているよ。最初の2試合で、僕たちが力を示せなかったのは確かだ。でも、この試合では最大限のパフォーマンスを見せて、あともう一試合の結果次第、いや、自分たち次第のところまで持ち込むことができた。今、僕たちが感じているのは悲しみと失望だ」
L・スアレスはまた、然るべきPKが取られなかったと、この試合のレフェリングを批判している。
「エディ(ソン・カバーニ)へのファウルはPKだった。走り込んだ彼の体は倒した選手より前に位置していたんだ。ダルウィン・ヌニェスのだって明確なPKだった」
「これは言い訳じゃない。今大会では信じられないようなことが起こっている。FIFAは少なくとも説明をすべきなんじゃないかな」
L・スアレスはさらに、この試合の直後に家族をピッチに呼べなかったことにも不満を表した。
「妻と子供たちと抱き合いたかった。でもFIFAの人間から子供たちをピッチレベルまで降ろしてはいけないと言われたんだ。この前、フランスの選手がベンチで子供たちと一緒にいたにもかかわらず、ね」
「しかし、なぜいつもウルグアイを敵のように扱うんだ? ウルグアイがもっとメディア的注目を集めないと、子供たちをピッチに迎えられないみたいだ。FIFAはそういった感じなんだよ」
ウルグアイの生ける伝説とも称せる名ストライカーは、涙を浮かべながらこう続けた。
「僕は4回目のW杯に出場するという運に恵まれた。そして4歳の方の息子は、自分がW杯の試合に勝つのを見たことがなかったが、今日ようやく目にすることができた。なのに、彼の目に広がったのはグループステージ敗退という悲しみの光景だったんだ。選手、父親として辛いものがあるよ」
「でも、この状況に立ち向かわないといけない。これからも歩み続けていくチームメートたちを元気づけないとね」