レアル・マドリード加入後、不調に苦しんだFWキリアン・エンバペ。先に「どん底まで落ちた」と告白した同選手には、状況を逆転させる強い意志があったようだ。スペイン『マルカ』が報じている。
レアル・マドリード加入後、適応に苦しみ、批判も浴びることになったエンバペ。しかしながら、そこから調子を上げてきたフランス人FWは、先のラ・リーガ第18節、本拠地サンティアゴ・ベルナベウでのセビージャ戦(4-2)で加入後最高レベルのパフォーマンスを披露し、1ゴール1アシストを記録している。
セビージャ戦後、『レアル・マドリードTV』とのインタビューで「僕はもっとできるはずだ。ビルバオとの試合が良い教訓になった。そこで僕はどん底まで落ちた。このユニフォームのために全力を尽くすことの意味に気づいたんだよ」と語っていたエンバペだが、『マルカ』によればそのアトレティック・クラブ戦(1-2)の直前、同選手はフロレンティーノ・ペレス会長とある約束を交わしていたようだ。
アトレティック戦前に行われたリヴァプール戦でも低調なパフォーマンスに終始し、メディアに“お荷物”とさえ形容されたエンバペは、自身をレアル・マドリードに連れてきた張本人であるペレス会長に対して、ここから活躍を見せていく意志を次のような言葉に込めたとのことだ。
「誰にも、僕の獲得を後悔させませんよ」
そうして迎えたアトレティック戦では、リヴァプール戦に続きPKを失敗するなど、またも失望のパフォーマンスを見せてしまったエンバペだが、「どん底に落ちた」後にはどんどん調子を上げていき、セビージャ戦の1ゴール1アシストで今季成績を14得点4アシストまで伸ばした。
カルロ・アンチェロッティ監督は「彼の適応期間は終了した。良い状態になったし、まだまだ良くなるはずだ。適応期間は誰にでも必要なことだが、彼のそれはもう終わったんだ」と、エンバペのさらなる活躍を確信している様子。今現在の勢いを維持できれば、ペレス会長にしたという約束は、守られることになりそうだ。
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