FIFAワールドカップ・カタール2022は、日本時間11月22日(火)~23日(水)にグループリーグの4試合が開催される。
今回はグループリーグC・D全4試合の見どころ・試合日程を紹介する。
アルゼンチン対サウジアラビア|グループC第1節
13大会連続の出場となるアルゼンチンと、2大会連続6回目の出場となるサウジアラビアによる一戦。
過去2度の優勝経験を誇るアルゼンチンはカタール大会に向けた南米予選でブラジルに次ぐ2位だったが、戦績は13試合無敗。今回も優勝候補の一角と見なされており、リオネル・メッシの最後の大会となる可能性があることからも大きな注目を集めている。レジェンドへの依存度は前回大会から大きく改善されており、豊富なタレントが存分にポテンシャルを発揮できるチームとなった。
一方のサウジアラビアはやはりグループ内でも格下に位置づけられるが、その分だけ採るべき戦い方ははっきりしている。地理・気候的に近いカタール開催、また多くの選手がクラブで同僚という好条件を生かし、鋭いカウンターから下克上を目指す。
キックオフ時間:2022年11月22日(火)午後19:00
放送・配信予定:ABEMA
メキシコ対ポーランド|グループC第1節
8大会連続17回目の出場となるメキシコと、2大会連続9回目の出場となるポーランドによる一戦。
1994年から7大会連続ベスト16と、随一の安定感を誇るメキシコ。カタール大会に向けても独特のリズムとテクニック、芯の強さを生かした攻撃的なチームを組織しており、エクトル・エレーラを中心にベスト8進出を目指す。エースのラウール・ヒメネスの状態が気がかりな中で初戦を迎えるが、ポーランド戦ではボールを持ちながらリズムをつかみ、懸念を振り払いたいところか。
ポーランドは欧州予選をストレート通過こそできなかったが、プレーオフでスウェーデンを上回ってカタールへの切符を手にした。世界最高峰のスコアラーであるロベルト・レヴァンドフスキを軸に、ピオトル・ジエリンスキら気鋭MFが舵を切り、粘り強い戦いを得意とする。アルゼンチンを大本命として、メキシコとはグループ通過を争うライバルになると見られており、この初戦は結果に大きな影響を与えることになりそうだ。
キックオフ時間:2022年11月23日(水)午前1:00
放送・配信予定:テレビ朝日|ABEMA
デンマーク対チュニジア|グループD第1節
ともに2大会連続6回目の出場を果たしているデンマークとチュニジアが初戦から激突する。
FIFAランキング10位に位置するデンマークは2021年の欧州予選をベスト4で終え、欧州予選も首位通過。ポット2に振り分けられた国の中でも屈指の実力を誇る。奇跡の生還を果たした天才肌のMFクリスティアン・エリクセンが攻撃に創造性を加える一方、守備では組織として規律正しいスタイルを両立しており、大崩れすることのない戦いで史上最高位のベスト4以上も期待される。
2022年初めから指揮を執るジャレル・カドリ監督下で本大会までたどり着いたチュニジア。6月にはキリンカップで来日し、チリに2-0、日本に3-0で完勝したことも記憶に新しい。スターこそ擁していないものの堅守と鋭いカウンターは驚異的であり、デンマークとの初戦は精神的にも肉体的にもタフな試合になりそうだ。
キックオフ時間:2022年11月22日(火)午後22:00
放送・配信予定:フジテレビ|ABEMA
フランス対オーストラリア|グループD第1節
7大会連続16回目の出場となるフランスと5大会連続6回目の出場となるオーストラリアによる一戦。
前回のロシア大会の王者でもあるフランスは、今大会でも優勝候補筆頭の一角だ。しかし、ポール・ポグバ、エンゴロ・カンテといったスターが負傷によりメンバーに入らず、バロンドールを受賞したカリム・ベンゼマも開幕直前に離脱が決定。それでもなおキリアン・エンバペを始め世界的なタレントが多くひしめいており、若手選手たちが躍動するための下地は整っている。
アジア予選では日本などと同居した組で3位に回ったが、アジアプレーオフ、大陸間プレーオフを経てカタールへの切符を獲得。グループDの中では厳しい立ち位置となるため、大本命のフランスとの初戦では屈強な体格を生かして割り切った戦いを繰り広げ、現実的なプランで勝ち点奪取を目指すと見込まれる。
キックオフ時間:2022年11月23日(水)午前4:00
放送・配信予定:NHK|ABEMA