FIFAワールドカップ(W杯)・カタール2022は、日本時間12月11日(日)に決勝トーナメント2試合が開催される。
今回は決勝トーナメント準々決勝2試合の見どころ・試合日程を紹介する。
モロッコ対ポルトガル|決勝トーナメント準々決勝
グループステージではベルギーを撃破、決勝トーナメント1回戦ではPK戦に及ぶ死闘の末にスペインに勝利。史上初のベスト8に進んだモロッコは、疑いようもなく今大会最高のサプライズチームだろう。規律の取れた硬いブロック守備と鋭いカウンターが最大の武器ではあるが、GKボノを活かした後方からのビルドアップも特筆すべき。試合を通してワンパターンにならないからこそ、相手は対応に困っている。またシイェシュだけでなく、アムラバトや守護神ボノと実力者がハイパフォーマンスを発揮。レグラギ監督の手腕も見事だ。ポルトガル戦もボールは握られるだろうが、その時間帯こそモロッコのプレーに注目だ。
対するポルトガルは、スイス戦ではクリスティアーノ・ロナウドをベンチスタートに。すると代役の21歳FWゴンサロ・ラモスが大会初のハットトリックを達成。難敵相手の6-1の大勝は大きな衝撃を与えている。そして当然、大エースの起用法に注目が集まっているが、長年代表で活躍してきたジョゼ・フォンテは「彼がいると無意識に頼ってしまう。いない時はよりチームとしてプレーすることになり、スイス戦は流動的だった」と指摘した。とはいえ、大舞台こそ“CR7”が最も生きる場所。モロッコ戦はゴール量産は期待できないだけに、長い時間ピッチに立たせることが必要になるかもしれない。
キックオフ時間:2022年12月11日(日)午前0:00
放送・配信予定:NHK | ABEMA
イングランド対フランス|決勝トーナメント準々決勝
アメリカ戦(0-0)こそ苦戦したが、それ以外の3試合はすべて3ゴール以上を奪っての快勝。これまで8選手がネットを揺らすなど、今大会のベストチームと言ってもいいだろう。攻撃陣はケイン以外“良い意味で”絶対的な選手がおらず、誰が出場してもハイパフォーマンスは期待できる。しかし王者との一戦、中盤の要ライスのコンディションに不安があることは懸念要素だ。そして、圧倒的なプレーで今大会を自分のものとしようとするエンバペをどう止めるのか、ここが最大の焦点になるだろう。マッチアップが予想されるウォーカーだけでなく、チームとして彼にボールを良い形で渡さないことが必要になる。
一方のフランスも突破が決まった後のチュニジア戦(0-1)こそ敗れているが、残り3試合はすべて複数得点での勝利。時折危ういシーンがあるとはいえ、攻守両面どんな状況でも解決できてしまうことが最大の強み。たとえ自陣に押し込まれたとしても、前線に残るスーパースター付近にロングパスを蹴れば攻撃は成立してしまう。しかし選手への依存度は比較的に高いため、プレッシャーのかかる状況には陥りたくないところ。たとえ主導権を渡したとしても、先制点は許してはならない。
キックオフ時間:2022年12月11日(日)午前4:00
放送・配信予定: ABEMA