■試合の概要
ともに中断前にチャンピオンズリーグ準々決勝進出を決めていたRBライプツィヒとアトレティコ・マドリード。戦い方に大きな特徴を持つ両クラブの対戦はどのようなものとなるだろうか。
RBライプツィヒ(3位 勝ち点66 | 18勝12分4敗 | 81得点37失点)
6月にブンデスリーガのシーズンを終了して以来、調整を続けてきたライプツィヒ。休養は十分だが、若干の試合勘不足も指摘される。
同じ状況だったバイエルンはチェルシーを4-1とねじ伏せたが、序盤はコンビネーションが噛み合わないシーンもあり、“小休暇”の影響を感じさせた。ライプツィヒに関しては格上のアトレティコが相手だけに、小さなミスも許されない。加えて、準々決勝からは一発勝負、さらにエースとして牽引してきたティモ・ヴェルナーはもういない。簡単な試合とはならないだろう。
だが、指揮を執るユリアン・ナーゲルスマンは頼もしい。アトレティコが突破の本命であることを認めた上で、「不安を感じることはない。私たちが求めているのは、アトレティコ相手に良い試合を演じて、スペインメディアに自分たちがふさわしい形で準決勝に進出したと言わせることだ」とコメント。戦術家としても知られる若手指揮官がどのような采配を見せるか注目だ。
注目選手:コンラード・ライマー
「足に調子はない」とは野球で使われる言葉だが、ライマーにも当てはまりそうだ。試合ではピッチを縦横無尽に走り回り、ピンチの芽を摘んでいく。トランジションに重きを置いているチームにとっては欠かせない存在だ。
ライプツィヒにとってアトレティコ戦は約1か月半ぶりの公式戦。ボールタッチやコンビネーションの面で多少のミスは避けられないだろう。だが、ライマーの走力は休養を経ても何も変わることはないはず。むしろ体力面ではプラスの恩恵を受けることが予想され、攻守両面での働きに期待したい。
予想スタメン(4-4-2)
アトレティコ・マドリード(3位 勝ち点70 | 18勝16分4敗 | 51得点27失点)
ライプツィヒとは異なり、リーグ戦が終わったのは7月であるため、試合勘には不安のなさそうなアトレティコ。しかし、別の不安に襲われている。
10日にアンヘル・コレア、シメ・ヴルサリコが新型コロナウイルス陽性反応に。その結果、CL準々決勝という大舞台に2人は起用できないこととなった。幸い、集団感染は避けられたが、オプションが減ったことは否めない。
ともに堅守速攻を持ち味とするが、そのスタイルではアトレティコに一日の長がある。本命不在の今季のCLにおいて悲願の初優勝を狙う。
注目選手:コケ
言わずと知れたチームの主将であり、魂。今シーズンは、ラ・リーガでは負傷していた期間と出場停止を除き、全試合に出場。チャンピオンズリーグでも全試合に先発し、ラウンド16のリヴァプールとの2試合ではフル出場を果たした。
ライプツィヒとの一発勝負では、攻守の切り替えがカギとなりそうなだけに、身を粉にして走る主将はキーマンとなりそうだ。コケ自身もライプツィヒ戦に向け、「力強く試合に入って、勝負を物にしたい」と意気込んでいる。
予想スタメン(4-4-2)
- GK:オブラク
- DF:アリアス、ヒメネス、フェリペ、ロディ
- MF:トーマス、サウール、コケ、マルコス・ジョレンテ
- FW:ジエゴ・コスタ、ジョアン・フェリックス
放送・配信予定
- 配信:DAZN
- キックオフ:2020年8月14日(金)日本時間04:00
- 解説:水沼貴史 実況:野村明弘
- 会場:エスタディオ・ジョゼ・アルヴァラーデ
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