5日のラ・リーガ第9節、レアル・マドリードは本拠地サンティアゴ・ベルナベウにビジャレアルを迎える。前日会見に出席したカルロ・アンチェロッティ監督は、リール戦の敗北にもチームがそこまで心配される状態ではないことを強調した。
レアル・マドリードはミッドウィークに行われたチャンピオンズリーグ・リーグフェーズ第2節、アウェーでのリール戦に0-1敗戦。公式戦37試合ぶりの敗戦だが、MFトニ・クロースの引退とFWキリアン・エンバペ加入の影響かチームが一向に機能していない状況での黒星に、チームの危機が騒がれ始めている。
そうした中で会見に出席したアンチェロッティ監督は、「私たちが望んでいる状態からそこまで離れていない」と、クラブ外部にも落ち着くよう訴えかけている。
「それぞれが望むように意見を言えばいい。リール戦から批判が生まれるのは真っ当だ。ときにスイッチを入れ直すことだって必要となる」
「私たちの誰も望んでいないことだが、ときには負けることだってある。しかし同様に、凄まじい勢いを手にして、まるで打ち破れない存在のように思われることもあるんだ」
「敗戦は現実を、私たちが取り組むべき仕事を示してくれる。私たちは然るべきレベルにないが、しかし足りない分はわずかだよ。選手たちはまだ最高のレベルに達していない。チームは、私たちが望んでいる状態からそこまで離れていないんだ。私たちに欠けているのは少しの守備のインテンシティーと、攻撃面ではボール回しとなる」
「繰り返させてもらうが、私たちはすでに話し合いを行っている。ボールを素早くFWたちに渡すことと、守備でインテンシティーが足りないことについてね。もし再び敗戦すれば、またこうしたことについて話されるのだろうが、しかし私たちはリーグ戦で40試合無敗なんだ。負けるのはつらいが、そこから解決法を見つけ出していくんだよ」
クロースのように少ない“ボールタッチ”で局面を変えられる選手がいないとの指摘には、次のように返している。
「そういった選手がいないとは思わない。カマヴィンガ、モドリッチ、バルベルデ、ベリンガムは良いボールタッチができ、チュアメニは守備面において根幹となる選手だ。現陣容はバラエティーに富んでいるが、まだそれを示すことができていない。ただ何かが足りないわけではない。足りていないものはないんだよ」
「現在の私たちは、良いリアクションを見せるチャンスを手にしている。リール戦のリアクションだって好ましいものだった。チームは敗戦を望まず、試合終盤にすべてを出し尽くしたんだ。選手たちは反省しているし、私たちは正しい道を歩んでいる。かつてないほど力強くね」
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