スペインフットボール連盟(RFEF)の上訴委員会は8日、MFジュード・ベリンガムの出場停止処分に関するレアル・マドリードの不服申し立てを棄却した。
ベリンガムは2日のラ・リーガ第27節バレンシア対レアル・マドリード(2-2)の試合終了間際、自身がゴールを決める直前に終了のホイッスルを吹いたヒル・マンサーノ主審を侮辱したとして同主審からレッドカードを提示されていた。
マンサーノ主審は試合の報告書に「終了後のピッチ上で攻撃的な態度で自分のもとに駆け寄り、『イッツ・ア・ファッキン・ゴール(its a fucking goal)』と何度も叫んだ」と記載。RFEFの競技委員会は「相手を軽蔑する、非礼な態度で審判に近づいた」と懲罰規則124条を適用してイングランド代表MFに2試合の出場停止処分を科した。
これに対してレアル・マドリードは、審判を侮辱したわけではないと退場処分の不当性を主張していたものの、競技委員会は「何度も映像を確認したところ、審判の説明に誤りがあると証明することはできなかった。選手の口調や態度および、そのフレーズを繰り返した回数は、直訳の意味を越えたところで彼の行動と言葉の効果を決定的なものとしている」と結論づけて、主張を跳ね除けていた。
レアル・マドリードはこれを受けて、RFEFの上訴委員会に不服を申し立てた。上訴委員会に映像資料を提出するなどして、出場停止処分が不当であることを訴えたものの、しかし同委員会は「(レアル・マドリードはベリンガムが)非礼な態度を取ったことについては議論しておらず、むしろ暗にそのことを認めている」「試合の報告書に記載されている出来事の規範的判断に異論を唱えたいのだとしたら、そこに間違いは存在し得ない」と処分の妥当性を認めている。
ベリンガムは3月10日のラ・リーガ第28節セルタ戦(ホーム)、16日の第29節オサスナ戦(アウェー)を欠場することが確定。その後にはインターナショナルウィークを挟むため、レアル・マドリードが同選手を再び戦力に加えられるのは、31日のラ・リーガ第30節アトレティック・クルブ戦(ホーム)となる。
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