DFダニ・カルバハルの長期離脱は、レアル・マドリードにとってピッチ内外で大きな影響を与えることになりそうだ。
カルバハルは5日のラ・リーガ第9節ビジャレアル戦(2-0勝利)で右足の前十字靭帯断裂、外側側副靭帯断裂、膝窩筋腱断裂という重傷を負い、今季中の復帰は絶望的となった。レアル・マドリードにとって同選手の長期離脱は、世界最高レベルの右サイドバックだけでなく、精神的な柱を失ったことをも意味しているという。
『マルカ』によれば、低調なパフォーマンスに終始して今季初黒星を喫したリール戦(0-1)、ロッカールームではカルバハルの怒鳴り声が鳴り響いた。レアル・マドリード関係者が「部屋に入ってきた彼は、そこで真理を説いていた」と振り返ったというこの出来事が、チーム内における背番号2の役割、重要性を物語っているようだ。
“生来の競争者”であるカルバハルは、レアル・マドリード内で必要な緊張感を与えられる人物とされている。『マルカ』曰く、クラブ関係者は「彼はミニゲームでもシュート練習でもガツガツいく。全員に気合いを入れてくれるんだよ」と、同選手が試合だけでなく練習でも影響力を発揮していることを強調。緊張感を与えるだけでなく良い雰囲気づくりもお手の物で、新加入選手や下部組織の選手のことも積極的に助けており、だからこそ長期離脱はまさに「大打撃」であるとのことだ。
またカルロ・アンチェロッティ監督も、今季カルバハルを失うことへのショックと悲しみをいまだ引きずっている模様。同指揮官は「カルバなしの日々は私たちを殺すよ」と嘆いているという。
なおレアル・マドリードは今夏DFナチョ・フェルナンデス、FWホセル・マト、MFトニ・クロースが退団。クロースは“静かなるリーダー”として口を開くときには皆が耳を傾け、ホセルはその模範的な振る舞いによって若手たちに影響を与え、ナチョはまさにキャプテンとしての言動を見せてきたとされる。そんなリーダーたちが去った中でのカルバハルの離脱は、チームにとって精神的にも大きな痛手であったようだ。
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