オサスナは19日、レアル・マドリードFWヴィニシウス・ジュニオールに対する人種差別疑惑に関する声明を発表した。
レアル・マドリードは前日、16日のラ・リーガ第29節オサスナ対レアル・マドリード(0-4)で、オサスナの一部サポーターが「ヴィニシウス、ムエレテ(死ね)」とのチャントを歌っていたにもかかわらず、試合報告書にこの旨を記載しなかったマルティネス・ムヌエラ主審をスペインフットボール連盟(RFEF)の規律委員会に訴えたことを発表。チャントを歌った人物の特定及び処分を求め、そのチャント自体についてもRFEFの規律委員会およびスペイン国家のスポーツ反暴力委員会に提訴している。
するとオサスナは、一部メディアが本拠地エル・サダールで人種差別が行われたと報じていることを問題視して、声明を発表した。同試合において、“人種を差別する”行為やチャントはなかったことを強調している。
「レアル・マドリードの声明発表後にメディアで報じられた、エル・サダールで人種差別があったとする内容を受けて、アトレティコ・オサスナは次のことを表明したいと思います。先の土曜の試合で、人種差別的なチャントは歌われていませんでした。私たちは事実に則していない情報を流したメディアにただちに修正を求め、虚偽の報道を続けるメディアに対しては告訴を行う方針です。オサスナのファンはその長い歴史において反人種差別の姿勢を示し続けてきました。クラブが彼らの評判を汚すことを許容するわけにはいきません。だからこそクラブは数週前に恥ずべき、憎むべき、非難されるべき人種差別を受けたヴィニシウス、ピーター・フェデリコ・ゴンサレスに対して団結の気持ちを示したいと思います」
「オサスナは今季も、人種差別との闘いに団結して取り組んでおり、“ラ・リーガVS”のキャンペーンに参加しています。同キャンペーンは国際人種差別撤廃デーを受けて、ちょうど前節の試合で行われました。オサスナの選手たちはラ・リーガEAスポーツのほか17クラブと同じく、そのキャンペーンのシャツを着てピッチに立ったのです。その一方でレアル・マドリードは、人種差別反対のスローガンを記したシャツを自ら作成することを選択し、同キャンペーンには参加していません。オサスナはあらゆる人種差別に対抗するために団結する写真を、両チーム一緒に撮影できなかったことを残念に思います。クラブから提案はしましたし、ラ・リーガのすべてのピッチで行われていたことなのですが」
オサスナはその一方で、人種差別とは区別して、「死ね」という侮辱的チャントが歌われたことについては非難。さらには、レアル・マドリードがヴィニシウスに対して、ピッチ上で模範的に振る舞うような“教育を施していない”ことを暗に示唆している。
「加えて、オサスナは先週の土曜日にエル・サダールで少数が行った侮辱を拒絶する意思を表明します。その侮辱はいずれにしても、人種差別とはまったく関連がありませんが。クラブは、悲しむべきことに彼らの選手たちがラ・リーガのほかのスタジアムに赴く際にも苦しんでいる、そういった類のチャントを非難します」
「いずれにしても、オサスナはどれだけ少数であるとしても、スポーツの価値にそぐわない振る舞いを根絶するために行動していく所存です。そうしたスポーツの価値は、選手たちの対戦相手や審判に対する姿勢に基礎が置かれなくてはいけません。各クラブが自分たちのプロ選手に教育を施す義務があるのです」
「アトレティコ・オサスナはこの声明をファンへの感謝で締めたいと思います。彼らの大多数は、痛ましい試合結果にもかかわらず素晴らしい振る舞いを見せてくれました。エル・サダールは人々を歓迎するスタジアムであり、多くのアウェーサポーターが自分たちのクラブカラーを何ら問題なく持ち込むことができるのです。しかしこうしたことは、残念ながらオサスナのサポーターが他スタジアムに遠征するときにはまだ起こっていません。オサスナのファンは両チームが対戦した昨季コパ・デル・レイ決勝と同様に、再び模範的な振る舞いを見せてくれました。あのときは2万3000人が遠征をしましたが、一つの問題も発生しなかったのです」
なおオサスナが最後に言及した昨季のコパ決勝(2-1でレアル・マドリードが優勝を)で、ヴィニシウスはオサスナの選手たちと衝突し、ハーフタイムには「お前たちは小さなチーム、お前たちは小さなチームなんだ。だったら、どうやってコパに勝てるっていうんだ? お前たちは小さなチームなんだから」と言い放ったとされている。
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