完全にブレイクを果たした同胞のFWヴィニシウス・ジュニオールと比べれば、陰に隠れている印象もあったブラジル代表FWロドリゴ・ゴエスだが、こちらもようやく覚醒のときを迎えたのかもしれない。なんとなれば、21歳のレアル・マドリードFWは昨季終盤からゴールに絡み続けているのだ。スペイン『マルカ』が報じている。
カルロ・アンチェロッティ監督は先に「ロドリゴ? 彼の研修期間は終わった。彼はあらゆる意味でこのチームの選手だ」と話していたが、プレーの印象も数字もそれを裏付けているように感じられる。11日のラ・リーガ第5節、本拠地サンティアゴ・ベルナベウでのマジョルカ戦(4-1)で、ロドリゴはライン間での卓越した技術のドリブル能力でヴィニシウスの2-1とする逆転ゴールをお膳立てし、さらに速攻から自ら3点目を決めた。この2得点で、彼はマドリーの直近17試合の成績を9得点5アシストに伸ばした。つまり、17試合で14得点に絡んでいるのだ。
昨季終盤からのロドリゴは、効果性の塊と呼べる選手だ。優勝を果たしたチャンピオンズリーグ、ベスト8チェルシー戦で決めた起死回生のゴール、準決勝マンチェスター・シティ戦の延長戦に導く2ゴールはサポーターの記憶に深く刻まれているが、同じく優勝したラ・リーガにおいてもここ11試合で6ゴール5アシストを記録と、大きな活躍を見せている。その成長ぶりは過去の数字と比較すれば明らかで、それまでに戦ったラ・リーガ66試合での成績はわずか3ゴール7アシストだった。
現レアル・マドリーの前線はFWカリム・ベンゼマ、ヴィニシウスの二枚看板として知られているが、これからはロドリゴも絶対的な選手として加わることになるのかもしれない。……と言っても、彼がプレーする右ウィングでは同じく絶好調のMFフェデ・バルベルデもプレーするのが難しいところだが。いずれにしてもベンゼマが負傷している現在、マジョルカ戦の後半のようにロドリゴが中央でプレーするのは、一つの武器になり得えそうだ。なおロドリゴは試合後、次のように語っていた。
「2点目の場面について? ヴィニと僕はしっかり理解し合えている。モドリッチがライン間の僕にパスを送ってくれた。僕が監督の指示でポジションを取っていた場所にね」
「アンチェロッティに何を頼まれたか? サイドから離れて中央で、彼らの背後のスペースを突けと言われた。そこ唯一見つけられるスペースだってね」
「シーズン開幕から7戦全勝? これ以上はないスタートだ。僕たちが取り組んできた仕事の成果だと言っていい。これからも難しい試合が控えているけど、僕たちは再び偉大なシーズンを過ごすためのすべてを持っているはずさ」
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