ここ最近プレーの精彩を欠いているレアル・マドリードFWヴィニシウス・ジュニオールは、ピッチ外のことで集中をかき乱されている可能性があるようだ。スペイン『マルカ』が報じている。
UEFAスーパーカップ、アタランタ戦(2-0)では昨季のような驚異的なパフォーマンスを見せ、MFフェデ・バルベルデの先制点もアシストしたヴィニシウス。だがラ・リーガ開幕後は低調なプレーが続き、クラブ首脳陣およびカルロ・アンチェロッティ監督を心配させている模様だ。
『マルカ』曰く、レアル・マドリードのクラブ関係者は、ヴィニシウスが「日々の仕事に集中できていない」と感じている様子。そしてその原因については、サウジアラビアから届いたオファーにあると指摘しているという。同国のアル・アハリはヴィニシウスに対して、5年総額で10億ユーロ(約1600億円)のオファーを提示したことが報じられている。
ヴィニシウスは『CNN 』とのインタビューで、レアル・マドリードでプレーし続ける意思を表明している。だが届いたオファーがあまりにも破格であっために、今もなお集中を削がれている可能性があるようだ。『マルカ』は加えて、FWキリアン・エンバペ加入の影響で移籍の噂が絶えなかったFWロドリゴも、ヴィニシウスのようにインテンシティーやプレーの意欲を失っている可能性を示唆している。
29日のラ・リーガ第3節ラス・パルマス戦(1-1ドロー)で、ヴィニシウスは味方にパスを出せば決定機になったところを強引にシュートに持ち込み、エンバペやアンチェロッティ監督に咎められていた。またベンチスタートだったロドリゴは後半から出場したものの、存在感がほとんどなく、チームのプレーを改善することはできなかった。
もちろん新加入のエンバペとプレーポジションが重なるなど、ヴィニシウス、またロドリゴがこれまでになかったやりづらさを感じている可能性もある。しかし、彼らが団結心を忘れたようなプレーに終始しているのは、『マルカ』が紹介したクラブ関係者の指摘通り、ピッチ外のことが影響しているのかもしれない。
なお、この記事が掲載された31日付の『マルカ』1面では「気合いを入れろ、ヴィニ」との見出しが打たれている。レアル・マドリードは9月1日にラ・リーガ第4節、本拠地サンティアゴ・ベルナベウでのベティス戦に臨むが、同クラブのサポーターは輝かしいプレーを連発した昨季までのヴィニシウスを目にできるのだろうか。
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