ビッグマッチ2連戦を散々な内容で落とし、危機的状況が騒がれるレアル・マドリード。彼らが抱える根本的な問題として、守備組織の欠如が挙げられている。
ラ・リーガ第11節のバルセロナとのクラシコを0-4、さらにチャンピオンズリーグ・リーグフェーズ第4節ミラン戦を1-3で落としたレアル・マドリード。これまでも低調なパフォーマンスが続いていた同チームは、今回の本拠地サンティアゴ・ベルナベウでのビッグマッチ2連敗によって、危機的状況に突入したことが騒がれている。
今回のミラン戦において、スペインメディアが強調したのは、これまでも指摘されてきた問題だった。つまりはFWヴィニシウス・ジュニオールとFWキリアン・エンバペの2選手が守備を免除されているような動きを見せていることである。
『マルカ』のカルロス・カルピオ副編集長は、同紙のコラムにおいて次のように記した。
「次がアンフィールドでのリヴァプール戦のために、状況はもっと悪くなり得ると言う人もいるが、それは間違いだ。誰が相手でも関係ない。問題は対戦相手が生じさせているのではなく、レアル・マドリード自身が抱えているものなのだから」
「どんなチームが相手だとしても、ひどく簡単にルニンが守るペナルティーエリアに侵入させてしまう。それは中盤の選手たちが消極的だからだが、その現象もまた、エンバペとヴィニシウスの怠惰ぶりから生まれているものだ。だからこそ、平凡なミランが何度も繰り返しチャンスをつくったのだ」
また『アス』のハビエル・シジェス副編集長も、同紙のコラムにおいて似たような見解を示している。
「マドリーは(守備で)走っていないのではなく、走り方が悪い。守備組織ができていないからだ。彼らは中央でもサイドでもうまく守ることができていない。おそらく、バッシングを受けているのはチュアメニ、ルーカス・バスケス、ミリトンだろうが、しかしヴィニシウスとエンバペこそが元凶だ」
「前線の2人はボールを持っていないとき、その動きをセーブしている。ボールが自分たちの後ろにあれば、もう守備ブロックに加わろうとしない。団結心などまったくなく、そのためにブロック全体をダメにしているのだ」
「アンチェロッティがヴィニシウスとエンバペを走らせない限り、状況を変えることは難しいだろう」
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