セビージャDFセルヒオ・ラモス(38)が、アメリカのメジャー・リーグ・サッカー(MLS)移籍に近づいているようだ。スペイン『マルカ』が報じている。
レアル・マドリード、スペイン代表のレジェンドは、昨夏にパリ・サンジェルマンを離れて古巣セビージャに復帰。年俸額をこれまでの20分の1となる100万ユーロまで下げてでも叶えた復帰だったが、心のクラブで過ごす日々は、わずか1シーズンで終わりを迎えそうだという。
今季S・ラモス本人のプレーは悪くなかったものの、セビージャは低迷の一途を辿り、欧州カップ出場権争いに参加するどころかラ・リーガ1部残留に満足してシーズンを終えることになる。S・ラモスはセビージャが来季人件費を大幅に下げなければいけないこと、クラブから自身の将来に関する話し合いを持ちかけられていないこと(契約期間は今季まで)、何よりもクラブの見通しが明るくないことで、今夏移籍に踏み切る可能性が高いようだ。
移籍先と見込まれるのは、前述の通りMLSの模様。S・ラモスの兄弟で代理人のレネ・ラモス氏は、同選手とその家族のためにすでにいくつもの移籍先候補がある地を訪れ、とりわけアメリカのサン・ディエゴが有力な地になっているとのことだ。S・ラモスはMLSのクラブで特別指定選手となれば、セビージャの年俸とは比べ物にならない金額を受け取れ、『マルカ』は同選手が“黄金の引退”を実現できるとしている。
ただし『マルカ』は、危機的状況に陥っているクラブを見捨てるように退団するS・ラモスのことを、受け入れらないセビージャのファンも少なくないだろうと指摘。2005年にセビージャを去ってレアル・マドリードに移籍したとき、彼のことを“裏切り者”扱いしたファンが、再び反感を抱くとして記事を締めている。
「セルヒオ自身も、この新たな別れが良いものとは見られないこと、再び自身のイメージが傷つく可能性があることを意識している。彼はセビージャに戻り、そのレベルを示したことで心残りをなくした。が、過去の出来事を許した(それか忘れた)人々にとって、さらなる別れは理解されるものではないだろう」
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