【2022-2023】ラツィオ ｜ 選手名鑑 ｜ セリエA

チーム情報

イタリアの首都ローマの位置するラツィオ州。そこで1900年に設立されたのがSSラツィオだ。7万人を超える収容人数を誇るイタリア屈指のスタジアムとして名高いスタディオ・オリンピコを本拠地とし、同スタジアムを同じく本拠とするASローマとは激しいライバル関係にある。ローマはローマ市内に多くのファンを抱えるのに対し、ラツィオはラツィオ州全体にサポーターを抱えている。

1970年代に初のスクデットを手にして以降はセリエBに降格する時期もあるなど、長らく低迷する時代が続いていた。しかし1997年のスヴェン・ゴラン・エリクセン監督の就任、そして翌年にはイタリアで初の株式上場を果たし、潤沢な資金を手に。これでクラブの黄金期を迎えた。シニシャ・ミハイロビッチやアレッサンドロ・ネスタ、ディエゴ・シメオネ、フアン・セバスティアン・ベロン、パブロ・ネトヴェドらスター選手を擁し、2000年にはリーグ制覇＆コッパ・イタリア優勝と、クラブ史上初のダブルを達成している。

その後は2004年にクラウディオ・ロティート会長が就任すると、セリエAでも安定した成績を残している。特にコッパ・イタリアでは大きな成功を収め、直近14年間で5回の決勝進出と3回の優勝を果たしている。

近年はマルセロ・ビエルサ監督が就任から2日後に退任する波乱もあったが、クラブOBであるシモーネ・インザーギ監督（現インテル指揮官）の下でもリーグ戦の上位争いで存在感を放つように。その指揮官が引き抜かれた2021年には、かつてナポリで世界中から称賛を集めたマウリツィオ・サッリ監督が就任。トップ4争いを演じながらも5位に終わった昨季の悔しさをバネに、新シーズンは4位以内のフィニッシュとコッパ・イタリア制覇が大きな目標となりそうだ。

注目選手：チーロ・インモービレ

(C)Getty Images

ラツィオにたどり着くまでは様々なクラブを転々とし、若い頃はセリエBでのプレーも経験した苦労人でもあるインモービレ。その後トリノでブレイクを果たすも、ドルトムント、セビージャではほとんどゴールを奪えず。多くの批判にもさらされ、長く苦しいシーズンが続いた。

しかし、2016年のラツィオ加入で状況が一変。加入初年度から得点を量産し続け、今や不動のエースに君臨している。特に2019-20シーズンにはリーグ戦37試合で36ゴールを挙げ、セリエAの1シーズンにおける得点記録をに並んでいる。ここまで公式戦259試合で182ゴールと、クラブ史に残るパフォーマンスだ。

サッリ監督の下でも最前線を任され、ポゼッション志向の攻撃的なスタイルの中にも自身を適応させ、2021-22シーズンもセリエA31試合で27ゴールを奪って得点王に輝いた。新シーズンも絶対的なストライカーとして、チームを上位に導く得点に期待がかかる。

ホームスタジアム

スタディオ・オリンピコ・ディ・ローマ（72,698人収容）

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