アトレティコ・デ・マドリードのディエゴ・シメオネ監督は、指導者にとって一番大切なのが選手たちからの信頼であると説いた。
先にアトレティコとの契約を2027年まで延長したシメオネ監督は、スペイン『カデナ・セール』の番組“エル・ラルゲーロ”に出演。番組内で「選手たち、ファン、クラブ首脳陣から寄せられる信頼で、どれが最も失いたくないか？」と問われると、選手たちの気持ちだと即答している。
「私がアトレティコで指揮し続けることを迷うとしたら、それは選手たちからの信頼を失ったときだ。いつだって選手たちが一番なんだよ」
「ファンは結果次第で意見を変えることができる。ミゲル（・アンヘル・ヒル・マリンCEO）やセレソ（会長）も同じだ。だが選手たちはそうはいかない。一度信頼を失ってしまえば、限界を超えてしまえば、もうこちらが何をしても後戻りできなくなる。選手たちからの信頼が一番大切だよ」
シメオネ監督はまた、アトレティコ監督として最もうれしかった経験に2012-13シーズンのコパ・デル・レイ優勝を挙げ、「私たちは決勝で14年間勝っていなかったレアル・マドリードを打ち破ったんだ」と説明。その一方で最も辛かった経験には、チャンピオンズリーグ・グループステージで敗退し、ラ・リーガでも結果が出ず解任論が噴出した「昨季最初の3カ月間」を挙げている。
また“エル・ラルゲーロ”は「絶対に出て行くなよ。体が動く間はアトレティコにいてくれ」「シメオネはいつだって正しい」「彼はマシーンだ」「彼は最高の監督だ」「一番高い場所まで連れて行ってくれてありがとう。オレ、オレ、オレ、チョロ・シメオネ！」といった、シメオネ監督の契約延長に際してアトレティコファンの声を同指揮官に届けたが、アルゼンチン人指揮官の感想はいたって冷静なものだった。
「これは公平なものでもない。昨季の序盤に聞いていたら、まったく違う意見が返ってきたはずだ」
「彼らにとって最も重要なものは“今、この時”なんだ。現在の私たちはうまくいっているし、契約延長もした。だが昨季はそうではなかった」
「大切なのは“今、この時”ではなく、何をしたかという事実だ。歴史は変わらないのだから」
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