アトレティコ・デ・マドリードのディエゴ・シメオネ監督が、21日のラ・リーガ第21節レアル・マドリー対アルメリアでエルナンデス・マエソ主審とVARを担当したエルナンデス・エルナンデス氏のやり取りが流出したことについて、自身の見解を述べている。
レアル・マドリード対アルメリアでは、レアルのPKとなったアルメリア側のハンド、アルメリアのゴール取り消し、ゴールが認められたヴィニシウスの肩か腕でのシュートと、VARが介入してレアが利益を得た三つの判定が騒動に。審判技術委員会(CTA)は三つの判定に関するマエソ主審とエルナンデス氏のやり取りを公開したが、さらにバルセロナの著名ジャーナリストがそのほかのやり取りを流出させたことで、騒動はさらに大きくなっている(CTAは流出経緯などについて治安警備隊に捜査を依頼)。流出した音声の中には、FWヴィニシウス・ジュニオールがDFアレハンドロ・ポソを意図的に肘打ちしたように見えた場面で、マエソ主審がVARに相談を持ちかけたものの、エルナンデス氏が意に介さず「ライブに戻ろう」と返したやり取りも存在していた。
24日に会見に出席したアトレティコのシメオネ監督も、この件について発言。音声の内容について「私たち全員を馬鹿にしている」と不満を表している。
「レフェリングについては難しい問題だ。自分がどちら側にいるかで状況は異なるのだから。現在の審判は間違いなく、凄まじい重圧を受けている。VARは審判をより良くするが、その一方で彼らをもっと晒すことになってしまう。それが現実だろう」
「その後に存在するのが音声の件だが……問題は流出ではなく、その音声の内容ににある。私たち全員のことを馬鹿だと思っているようだし、それが私たちを怒らせているんだ」
「すべてが自然な形で進むように、皆が落ち着くことこそが必要なのだろう。間違いは誰でも犯す。VARがあっても完璧な人間などいないのだから。すべてが自然な形であれば、流れるようにうまいくさ。そうでなければ人間はナーバスになり、ペナルティーエリアでほんのわずかでも足が踏まれればPKや退場としてしまう」
「現状、審判は麻痺しているのだと思う。彼らにとっては難しい時期だ。私たち監督、選手の立場からできることは、黙って走り、彼らにちゃんとレフェリングをさせることだろう」
「私たちにできるのは、プレーすることだけなんだよ」
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