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“自分たちフットボール”としてポゼッションスタイルを確立し、2010年南アフリカ・ワールドカップ(W杯)優勝を果たしたスペイン。今回カタール大会でもそのスタイルは不変だったが苦戦する様子も目立ち、パス本数も過剰なほどに増えていた。
スペインはグループステージ第1節コスタリカ戦で7-0の大勝を果たして幸先良いスタートを切ったが、第2節ドイツ戦を1-1で引き分けると、第3節日本戦では1-2の逆転負けを喫した。そして決勝トーナメント1回戦モロッコ戦でも日本戦同様に相手の堅守を崩すことができず、スコアレスのまま120分間を終えて、PK戦0-3で大会から姿を消している。
『Opta』によれば、スペインは1966年以降のW杯1試合におけるパス本数記録で、2〜4位の記録を塗り替えたという。日本戦で記録した1058本が歴代2位、コスタリカ戦の1045本が3位、モロッコ戦の1019本が4位にランクイン。そして歴代1位の記録も、2018年ロシア大会決勝トーナメント1回戦スペイン対ロシア(1-1、PK戦3-4でロシア勝利)でスペインが記録した1115本となっており、スペインが1000本以上のパス本数で1〜4位を独占する格好となった。
ただスペインが以上の4試合で勝利したのはコスタリカとの一戦のみにとどまり、攻めあぐねている状況でパス本数増加が表れているデータと言っても差し支えなさそうだ。スペインは南アフリカ大会の優勝以降、世代交代もありつつポゼッションスタイルが対策され、ブラジル大会、ロシア大会、そして今回のカタール大会で臨んだ11試合でわずか3勝しか挙げていない。