突破か。敗退か。U-24日本代表は、2012年ロンドン五輪以来の決勝トーナメント進出を賭けてU-24フランス代表との大一番に臨む。
グループAは、最終節を残して3チームが予選突破の可能性を残している。2連勝でグループ首位に立っている日本と勝ち点3のフランス、同勝ち点で並んでいるメキシコと全敗の南アフリカが第3戦目で激突するが、日本は、引き分け以上で決勝トーナメント進出が決定。また仮にフランスに敗れた場合は、メキシコと南アフリカの結果次第で3チームが勝ち点6で並ぶ可能性も。勝ち点の次に得失点差が優先されるレギュレーションとなるためその場合は、1点差以内での敗戦であれば、突破が決まるものの、気持ちよく決勝トーナメント進出を決めるためにも目指すところは3連勝での勝ち上がりだ。
日本は、2連勝でグループAの首位。初戦の南アフリカ戦は、MF久保建英の得点で1-0でしぶとく勝利。初戦を制した勢いのままメキシコとの第2戦目も、試合序盤から守備で圧をかけてリズムを掴むと、MF堂安律のクロスを久保が合わせて先制、MF相馬勇紀がドリブルで仕掛けてクロスを上げたところを倒されてPKを獲得し、このPKを堂安がど真ん中に決めて前半早々に2点差。選手個々の技術力に長けたメキシコにリズムを握られる時間がありながらも試合終盤の1失点に留めて2-1で勝利。グループリーグ連勝を飾っている。
やはり注目は、2戦連発中で絶好調の久保だ。ゴールという形でチームに勝利をもたらす20歳には、3戦連続ゴールへの期待も大きい。また中盤で強度を上げる存在となっているオーバーエイジのMF遠藤航もカギを握る存在だ。特にフランスには、トップ下にMFフロリアン・トヴァン（ティグレス／メキシコ）、DF酒井宏樹もマルセイユ在籍時に対峙した際に嫌なイメージを抱いたというボランチのMFテジ・サヴァニエ（モンペリエ）とオーバーエイジ二人を中盤に据えている。相手の強みを封じて中盤を制していくためにも背番号6には、圧倒的な存在感期待したい。
フランスは、ここまで1勝1敗でグループ3位。初戦でメキシコに1−4と大敗を喫したものの、第2戦目では、南アフリカに4−3と劇的な逆転勝利。何とか予選突破に希望をつなぎ止めている。2試合で7失点と守備には課題が残っているものの、南アフリカ戦でハットトリックを記録したFWアンドレ＝ピエール・ジニャックを中心に、MFエンゾ・ル・フィー、FWランダル・コロのサイドアタッカーも突破力があり、選手個々のポテンシャルの高さを感じさせるチームだ。
フランス代表にとっては、決勝トーナメント進出するためには勝利しか道は残されてない状況。ここまでの2試合とはまた異なるモチベーションで臨めるかが大きなポイントだ。後がない立場から立ち上がりから勢いよく入ってくるのであれば、警戒しなければいけないポイントだ。
運命の一戦は7月28日、20:30から横浜国際総合競技場で幕を開ける。
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