先週開催されたパレルモ女子オープンを皮切りに、ついに女子プロテニスWTAツアーが再開された。
今週はインターナショナル・グレードの2大会、WTAプラハ大会(プラハ オープン/チェコ・プラハ)と、WTAレキシントン大会(トップシード オープン/アメリカ・レキシントン)が開催される。なお、本来この時期にはWTAモントリオール大会(カナダ)が予定されていたが、新型コロナウイルスの影響により中止となっている。
プラハオープンでは世界2位ハレプが復帰
屋外のレッドクレーコートで行われる大会であることから、ローランギャロス(全仏テニス)の前哨戦の1つとして知られるプラハオープン。中世の面影を残すチェコの首都・プラハで行われる本大会は、過去を振り返ると地元チェコ勢の活躍が顕著だ。2015年にはカロリナ・プリスコバ、2016年にはルーシー・サファロバ、そして、2018年にはウィンブルドンで2回優勝したことのあるペトラ・クビトバが優勝を飾っている。
今回の出場選手の上位シードは、第1シードのシモナ・ハレプ(2位、ルーマニア)、第2シードのペトラ・マルティッチ(14位、クロアチア)、第3シードのエリズ・マルテン(23位、ベルギー)、第4シードは欠場となった。
特に注目したいのは、ローランギャロスとウィンブルドンで優勝経験のあるハレプ。新型コロナウイルスの影響により、自宅待機の毎日に少なからずショックを受けていたハレプだが「コートに足を踏み入れる時には、いつでもチャンスがあるのだと感じています。ここ(プラハ)でプレーするのが楽しみです」と復帰初戦に向けて前を向いている。
ハレプをはじめ出場選手たちが、プラハでどんな優勝争いを見せてくれるのか注目だ。
豪華メンバーが集結、新大会トップシードオープン
一方、今回から新たに追加されたトップシードオープンは北米開催のハードコート大会。USオープンの前哨戦として重要な意味を持つことになる。
今回の出場選手の上位シードには、第1シードのセリーナ・ウィリアムズ(9位、アメリカ)、第2シードのアリナ・サバレンカ(11位、ベラルーシ)、第3シードのヨハナ・コンタ(15位、イギリス)、第4シードのアマンダ・アニシモバ(28位、アメリカ)が出揃った。
上位シードの他には、グランドスラム7勝で40歳になったヴィーナス・ウィリアムズ(67位、アメリカ)、グランドスラム2勝のビクトリア・アザレンカ(58位、ベラルーシ)、2017年USオープン優勝者のスローン・スティーブンス(37位、アメリカ)、アメリカ期待の16歳であるココ・ガウフ(53位、アメリカ)という豪華なメンバーが集結。日本勢からは唯一、土居美咲(77位)が参戦している。
注目は、1968年のプロ解禁以降、女子テニス史上最多となるグランドスラム23勝を誇る、元世界ナンバーワンのセリーナ。38歳の大ベテランは、当初トップシードオープンへの参戦予定はなかったが「フロリダから近しいし、行きやすいので楽しみにしているわ」と、大会に向けて意欲を見せている。
すでに第3シードのコンタは1回戦で敗れているが、果たしてレキシントン大会の初代チャンピオンになるのは誰なのか。セリーナなのか、あるいは伏兵なのか、北米での熱い戦いが繰り広げられていく。
文・神 仁司(こう ひとし)
グランドスラムをはじめ、数々のテニス国際大会を取材。錦織圭や伊達公子や松岡修造ら、多数のテニス選手へのインタビュー取材も行っている。写真も撮影する。著書に、「錦織圭 15-0(フィフティーン ラブ)」(実業之日本社)や「STEP~森田あゆみ、トップへの階段~」。国際テニスの殿堂の審査員。ITWA国際テニスライターのメンバー。
直近のテニス配信予定 | DAZN番組表
配信日時 | 大会 | 配信日 |
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8月13日 18:00 | プラハ・オープン | 第4日 |
8月14日 00:00 | トップシード・オープン | 第4日 |
8月14日 18:00 | プラハ・オープン | 第5日 |
8月15日 00:00 | トップシード・オープン | 準々決勝 |
8月16日 00:00 | トップシード・オープン | 準決勝 |
8月17日 00:00 | トップシード・オープン | 決勝 |
8月26日 00:00 | ウェスタン&サザン・オープン | 第4日 |
8月27日 00:00 | ウェスタン&サザン・オープン | 準々決勝 |
8月28日 00:00 | ウェスタン&サザン・オープン | 準決勝 |
8月29日 03:00 | ウェスタン&サザン・オープン | 決勝 |
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