世界ランキング1位のヤニック・シナー(イタリア)は、地元オーストラリアからワイルドカードで出場のトリスタン・スクールケイト(同173位)と対戦した。第1セットはスクールケイトが6-4で奪ったが、以降は前回大会王者のシナーが実力を発揮。3セット連続で奪い返し、連覇に向けて3回戦進出を決めた。
トップランナーではないが、大きな注目を集めたのが18歳のジョアン・フォンセカ(ブラジル)。世界ランキングは112位、予選を経て本戦出場をつかむと、1回戦で世界ランキング9位のアンドレイ・ルブレフを下し、センセーションを巻き起こした。2回戦では同55位のロレンツォ・ソネゴ(イタリア)との対戦となった。
試合は第1セットからタイブレークにもつれる接戦となったが、フォンセカがものにする。しかし、第2セットと第3セットはソネゴが連取。第4セットは再びフォンセカが奪い返してファイナルセットへ。最後は6-3と意地を見せたソネゴが勝利した。フォンセカは3時間半を超える熱戦の末に敗れ、2回戦で全豪オープンを去ることとなったが、観衆からは大きな拍手が送られた。
前回大会準優勝で世界ランキング5位のダニール・メドベージェフはまさかの黒星。同121位のラーナー・ティエン(アメリカ)とフルセットの激闘の末、3-6、(4)6-7、7-6(8)、6-1、(7)6-7で敗れた。19歳のティエンは4時間49分に渡る試合を制しての大金星となった。
女子シングルスでは世界ランキング2位のイガ・シフィオンテク(ポーランド)が同49位のレベッカ・スラムコバ(スロバキア)にストレートでの白星。4位のジャスミン・パオリーニ(イタリア)、同6位のエレーナ・リバキナ(カザフスタン)らも3回戦へ駒を進めた。
17日は男女シングルス3回戦を実施。世界ランキング50位の大坂なおみは東京五輪の金メダリストで同294位のベリンダ・ベンチッチ(スイス)と対戦する。