大坂なおみの全豪オープンは、3回戦で終わりを迎えることとなった。2度の優勝経験を持つ大坂は、東京五輪の金メダリストでもあるベリンダ・ベンチッチと対戦。ともに出産を経てコートに復帰し、現在の世界ランキングは大坂が51位、ベンチッチが294位。ママ同士の対戦としても話題となった。
試合序盤は2度のブレークに成功するなど、大坂のペースで進んだ。しかし、負傷の影響か徐々に大坂のパフォーマンスが下がっていき、6-6と追いつかれタイブレークに。これを3-7で落としたところで、大坂が棄権を申し出た。
大坂は全豪オープン直前のASBクラシックで決勝進出を決めながらも、腹筋の負傷により棄権していた。今大会でも2回戦から中1日といったスケジュールも影響したのか、同箇所へのダメージが溜まっていったと見られる。
ベンチッチは試合後の恒例となっている勝者のパネルへのサインで「早く良くなってね、ママ」と書き、大坂を思いやった。
そのほか、3連覇を狙うアリナ・サバレンカやココ・ガウフ(アメリカ)らが3回戦を突破。4回戦ではベンチッチとガウフがぶつかる。
男子は世界ランキング2位のアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)が同92位のジェイコブ・ファーンリー(イギリス)に、11度目の大会制覇を狙うノバク・ジョコビッチ(セルビア/同7位)は同25位のトマーシュ・マハーチ(チェコ)にストレート勝ち。同3位のカルロス・アルカラス(スペイン)は同33位のヌーノ・ボルヘス(ポルトガル)にセットカウント3-1で勝利した。
2回戦で同6位のキャスパー・ルード(ノルウェー)から金星を挙げた19歳、同48位のヤクプ・メンシーク(チェコ)は同66位のアレハンドロ・ダビドビッチ・フォキナ(スペイン)にフルセットの末に敗れた。