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ズベレフ、負傷棄権のジョコビッチを気遣う「ブーイングしないでほしい」…初の決勝はシナーと激突|全豪オープンテニス

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ズベレフ、負傷棄権のジョコビッチを気遣う「ブーイングしないでほしい」…初の決勝はシナーと激突|全豪オープンテニス(C)Getty Images
2025年最初のグランドスラム、全豪オープンは1月24日に男子シングルス準決勝を実施。ヤニック・シナーとアレクサンダー・ズベレフが26日の決勝に進んだ。

男子シングルスでは史上最多10度の全豪オープン優勝を誇るノバク・ジョコビッチ(セルビア)と、世界ランキング2位のアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)が対戦した。お互いに一歩も譲らないままタイブレークへ進み、ズベレフが第1セットを奪った。

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ジョコビッチはこのタイミングで棄権を決断。一部のファンからブーイングもあったが、試合後にカルロス・アルカラス(スペイン)との準決勝で筋断裂を負っていたと明かし「できることはすべてやったけど、第1セットの終わりにかけてどんどん痛みを感じるようになった」と説明した。2023年大会では筋断裂を負ったまま優勝を果たしたが、「あのときはうまく対処できたし、そこまで問題にならなかったけど、残念ながら今回はそうはならなかった」と振り返った。

ズベレフは全豪オープン初の決勝進出。勝利後のオンコートインタビューで「まず始めに伝えたいのは、どうかケガで大会を去る選手にブーイングをしないでほしいということ」とファンへ語りかけた。

「全員がチケットを買ってここに来て、5セットの素晴らしい試合を見たかったことはわかるけど、ノバク・ジョコビッチはこの20年間、彼の人生のすべてをこのスポーツに捧げてきた人間だ。これまでにも腹筋やハムストリングを断裂したまま優勝したことがあって、その彼が続けられないというなら、本当にプレー続けられなかったということ。リスペクトを持って、ノバクに愛情を示してほしい」

ズベレフにとって、これがキャリアで3度目のグランドスラムの決勝の舞台。過去に2度、2セットを先に奪いながらもファイナルセットで敗れている。ズベレフは「タフな負け方をしてきたから、もしかしたら今回の決勝では自分に運が回ってくるといい」と笑った。

準決勝のもう1試合では、ディフェンディングチャンピオンで世界ランキング1位のヤニック・シナー(イタリア)と、同20位のベン・シェルトン(アメリカ)と対戦。シナーが7-6[2]、6-2、6-2の3セットで勝負をつけ、2年連続で全豪オープン決勝の舞台に進んだ。

男子シングルスの決勝は大会最終日の26日に実施。25日はアリナ・サバレンカ(1位)とマディソン・キーズ(アメリカ/14位)による女子シングルス決勝などが行われる。

■男子シングルス決勝の組み合わせ

  • ヤニック・シナー(イタリア/1位)vs アレクサンダー・ズベレフ(ドイツ/2位)

■女子シングルス決勝の組み合わせ

  • アリナ・サバレンカ(1位)vs マディソン・キーズ(アメリカ/14位)