女子シングルス決勝は世界ランキング1位、3連覇を狙うアリナ・サバレンカと、同14位のマディソン・キーズ(アメリカ)による対戦となった。第1セットは3度のブレークに成功したキーズが6-3で先取。第2セットは巧みなドロップショットを織り交ぜて翻弄したサバレンカが6-2で取り返し、ファイナルセットへ。最後はフォアハンドのウィナーでブレークに成功したキーズが7-5で制し、全豪オープン初優勝を飾った。
準々決勝では元世界ランキング3位、現在は同27位のエリナ・スビトリナ(ウクライナ)をファイナルセットで下し、準決勝でも同2位のイガ・シフィオンテク(ポーランド)との大接戦を制したキーズ。2017年の全米オープン以来となる2度目のグランドスラムの決勝で、キャリア初のタイトルを手にした。29歳での初の戴冠は、31歳で初優勝を飾った2014年の李娜(中国)に次いで、オープン化以降で2番目の記録となった。
オンコートインタビューでは、サバレンカのプレーを称えたあと「グランドスラムで初めて準決勝に進んだのもこのメルボルン。初めてのグランドスラム優勝を同じ場所で達成できたのは、何にも代えがたい経験だった」と歓喜の表情。「ずっとこのトロフィーが欲しかったけど、前回のグランドスラムの決勝では思ったとおりにはならなくて、またこういった舞台に戻ってこられるかわからなかった。でもチームのみんなはここまでのすべてのステップで私を信じてくれた。本当にありがとう」とチームへの感謝を伝えた。
3連覇を逃したサバレンカはトロフィーに向かって「大丈夫、来年にまた会いましょう」と語りかけるユーモアで会場を沸かせ、キーズへ向けて「優勝にふさわしい、信じられないようなテニスだった」と賛辞を送った。「来年はより強くなってここに戻って来て、また全力を尽くしたい」と語ると、会場に集まったファンは大きな拍手で応えた。