今夏の東京五輪で、史上初となる銀メダルを獲得したバスケットボール女子日本代表が、その勢いで前人未到の「アジアカップ5連覇」を狙う。
今月下旬にアンマン(ヨルダン)で開催される『FIBA 女子アジアカップ2021』。同大会5連覇を目指し女子日本代表は、現在第9次強化合宿の真っ最中だ。前回の第8次合宿では先日行われた『オータムカップ』にも特別参戦、大会に向け急ピッチでチームを仕上げている。アジアカップへはその第9次合宿に選ばれている13名のうち、12名が最終的に大会に臨むことになる。
今回のメンバーには、東京五輪代表から、ベルギー戦で印象的な活躍を残し今代表では主将を務める林咲希、そして宮崎早織、赤穂ひまわり、オコエ桃仁花、東藤なな子らが選出されており、また、3×3東京五輪代表として活躍した馬瓜ステファニー、西岡里紗、山本麻衣らも候補入り。また、今回は五輪でチームを率いたトム・ホーバス監督が休養のため、アシスタントコーチを務めていた恩塚亨HCが本大会も含め指揮を執る。
一方で、五輪では主力を務めた髙田真希や町田瑠唯、宮澤夕貴らは今回招集されておらず、今回の代表チームは東京五輪とは大きく異なる構成となる。日本にとって、このアジアカップは5連覇を狙うだけではなく、その先のFIBA女子ワールドカップ2022(シドニー/オーストラリア)、そして3年後のパリ五輪を見据えた強化の場でもあり、今大会へはチームを育てつつ偉業に挑むというダブルミッションを抱えて臨むことになる。
14日に行われたオンライン会見では、恩塚HCはチームの仕上がり具合は「70%ぐらい」と話し「ビジョンの共有、落とし込みができて具体的な強化を始められている」と手応えを見せた。東京五輪では積極果敢に3ポイントシュートを打つスタイルが世界を驚かせたが、恩塚HCはそれは「これからも日本が目指していくスタイル」としつつも、今回は強化期間が短いなかで、その武器にも拘らず現実的な戦い方を選択することも示唆している。
アジアカップでグループAに入った日本は、インド(27日16時)、ニュージーランド(28日16時)、韓国(29日16時)と対戦。「目標は優勝です。それ以外考えていません」と話す恩塚HCのもと、今後の日本代表を占うこの大会を、チームがどのように戦い抜くのかにも注目が集まる。
第9次強化合宿参加メンバー
- 林咲希(SG/ENEOSサンフラワーズ)
- 根本葉瑠乃(SG/三菱電機コアラーズ)
- 宮崎早織(PG/ENEOSサンフラワーズ)
- 西岡里紗(C/三菱電機コアラーズ)
- 永田萌絵(PG/トヨタ自動車アンテロープス)
- 中田珠未(PF/ENEOSサンフラワーズ)
- 赤穂ひまわり(SG/デンソーアイリス)
- 宮下希保(SF/トヨタ自動車アンテロープス)
- 馬瓜ステファニー(PF/トヨタ自動車アンテロープス)
- オコエ桃仁花(PF/富士通レッドウェーブ)
- 山本麻衣(PG/トヨタ自動車アンテロープス)
- 奥山理々嘉(SF/ENEOSサンフラワーズ)
- 東藤なな子(SG/トヨタ紡織サンシャインラビッツ)
FIBA 女子アジアカップ2021 主な日程
日時 | 対戦カード | 配信 |
---|---|---|
9月27日(月)16:00 | 日本 vs インド | DAZN |
9月28日(火)16:00 | ニュージーランド vs 日本 | DAZN |
9月29日(水)16:00 | 日本 vs 韓国 | DAZN |
9月30日(月)19:00 | 準決勝進出決定戦 グループA2 vs グループB3 | 配信未定 |
9月30日(月)22:00 | 準決勝進出決定戦 グループB2 vs グループA3 | 配信未定 |
9月30日(月)25:00 | 7・8位決定戦 グループA4 vs グループB4 | 配信未定 |
10月2日(土)18:00 | 準決勝 グループA1 vs B2/A3の勝者 | 配信未定 |
10月2日(土)21:00 | 準決勝 グループB1 vs A2/B3の勝者 | 配信未定 |
10月2日(土)25:00 | 5・6位決定戦 敗者A2/B3 vs 敗者 B2/A3 | 配信未定 |
10月3日(日)18:00 | 3位決定戦 | 配信未定 |
10月3日(日)21:00 | 決勝 | 配信未定 |
関連ページ
DAZNについて
DAZNなら好きなスポーツをいつでも、どこでもライブ中継&見逃し配信!今すぐ下の記事をチェックしよう。